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久間元防衛相:急きょ入院へ
 自民党の久間章生元防衛相は29日、三重県四日市市で開かれた同党衆院議員の会合で講演し、解離性大動脈瘤(りゅう)の手術のため30日から入院することを明らかにした。久間氏は「『早くしないと(同じ病気だった俳優の)石原裕次郎みたいになる。人工の血管に替えなさい』と医者から脅された」と語った。このため30日からの海外出張も急きょ中止したという。

 久間氏は、山田洋行の元専務らから東京都内で飲食接待を受けていたことが明らかになっている。

毎日新聞 2007年10月30日 東京朝刊
やっぱり地方公務員の給与は高い 財務省の提出資料で
iza 10/27 00:10更新

 全国の都道府県と政令指定都市に勤務する地方公務員が国家公務員よりも平均で10%以上高い給与をもらっていることが26日、財務省が財政制度等審議会(財務相の諮問機関)に提出した資料から明らかになった。地方財政の悪化が指摘される一方で、人件費の削減にメスを入れない自治体が多く、地方の改革意識が問われそうだ。
 財務省の新指数は、国家公務員の給与を100とした場合に地方がどの程度かを示す総務省の指数を見直したもの。比較条件に従来の「年齢」「学歴」だけでなく、課長職や部長職など「ポスト」の要素も加え、国・地方の公務員同士の給与を比較した。
 昨年4月1日時点では、都道府県・政令市の平均は111・5。都道府県は平均108・7だった。最高は京都府の120・5で最低は北海道の98・8。政令市の平均は120・5と全市で国の水準を上回った。
 これに対し、総務省がこれまで示してきた指数では、都道府県の平均は99・5。政令市では100・0と国家公務員と同じか低い水準。「地方の水準が高い」と主張する財務省に対し、地方自治体を所管する総務省が「国と変わらない」と反論する論拠になっていた。データを提示された財政審の会合では、委員から「(データの)分析結果を生かし、しっかりと政策提案すべきだ」との意見が上がった。
 政府は国家公務員給与の引き上げを求めた平成19年度の人事院勧告の完全実施を10年ぶりに見送る方向だ。地方公務員の給与も勧告に連動する仕組みになっている。総務省は「民間と比較すれば給与水準の高い職種もある。国の判断を何でも押し付けられてはたまったものではない」と不満をあらわにする。
 財務省は「地方公務員の給与は引き下げ余地がまだある」とみており、新指数を突破口に地方自治体に対して、給与水準の改善を迫る構えだ。
久間元防衛相:山田洋行元専務が接待 大臣在職中も
 久間章生元防衛相が昨年秋以降、守屋武昌前防衛事務次官との不適切な関係が指摘される防衛専門商社「山田洋行」(東京都港区)の元専務(69)らと一緒に食事し、代金を支払わない接待を受けていたことが25日、分かった。元専務が防衛官僚に限らず、国防族への接待も行い、政官界への攻勢を掛けていた実態が明らかになった。

 久間氏によると、元専務とは10年ほど前からの知り合いで、これまでに数回にわたり一緒に食事した。必ず複数の同席者がおり、主催者は不明だが、久間氏が代金を支払ったことはなかった。直近では、元専務が山田洋行から独立し防衛専門商社「日本ミライズ」を設立した昨年9月以降に1回、東京都内で元専務を含めた数人で食事をし、久間氏は元専務に「なぜ山田洋行を辞めたのか」などと話したという。

 久間氏は「元専務と一緒に食事をしたのはいつも防衛関係の会合で、最後は大臣在職中だったように思う。元専務から頼まれごとをされたことはなく、隠し事をするような話ではない」と話している。

 久間氏(衆院長崎2区選出)は自民党幹事長代理、総務会長を歴任し、安倍内閣で初代防衛相。【宮下正己】

毎日新聞 2007年10月26日 東京朝刊
興毅謝罪会見のテレ朝リポーター 「不愉快」とネットで批判
2007/10/26 J-CASTニュース
亀田家を代表して謝罪会見した興毅さん(20)に対するテレビリポーターの質問攻撃が、「不愉快」とネットで批判の的になっている。会見に出なかった父親の史郎さん(42)のことで息子を追及する態度には、キャスターからも「警察の事情聴取のよう」と不評を買ったほどだ。かえって亀田家に同情を誘う皮肉な結果になっている。

日本テレビからリポーターから厳しい詰問を受け、返答に困った様子の亀田興毅さん(日本テレビから)


反則指示を認め、亀田家を代表して謝罪

記者会見の会場となった東京・新宿の協栄ボクシングジムは、2007年10月26日朝の会見前から記者やリポーターが集結し、異様な雰囲気に包まれた。午前9時からの予定だったが、興毅さんが渋滞に巻き込まれて遅れたため、協栄ジムの金平桂一郎会長(41)がまず1人で会見を始めた。そこで、金平会長は、亀田家への処分の内容を発表。その途中の9時6分に、興毅さんが会場入りした。

現れた興毅さんは、なんと丸刈り姿。立ったままで、「遅れて申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げた。そして、眉間にしわを寄せ、苦渋の表情を浮かべながら、「まず内藤選手にお詫びしたいです。ほんまに、申し訳ございませんでした。自分を含め、大毅とオヤジの言動など、今までいろいろと深く反省しています」と謝罪の弁を述べた。セコンドとして自らの反則指示も認めた。過激な言動があった当時とは、まるで別人になっていた。

興毅さんは「亀田家代表」として謝罪会見を開き、父親の史郎さんは姿を見せなかった。これに対し、ワイドショーのリポーターからは、次々に質問が浴びせられた。

口火を切ったのが、テレビ朝日の男性リポーター。「お父さんの史郎さんが会見場に来られないのは、どういう理由でしょうか」。興毅さんは、言葉を噛み締めるように丁寧に受け答えした。しかし、リポーターの質問は、さらにヒートアップした。

詰問調の質問が相次いだが、特に厳しかったのがテレビ朝日のリポーターだ。

「反省しているということは、(史郎さんが)反則を指示したということですか。そこが大事なんですよ。世界タイトル戦ですよ。反省したということでは済まない。その点を明らかにしてもらわないと次の試合はないのではないですか」
「本当のことを素直に言うことが一番大切なのですよ。もしよくないことをしたとしたら、きれいに謝られたらどうですか」
「お父さんは、以前こういうことを言っているんですよ。謝ったら負け。ここでも勝ち負けを基準にしているのですか。きちっと話さないといけないと思いますよ」
こうした問答は延々と続いた。

「もはやイジメの域に達してるぜ…」

答えにくい父親のことまで詰問され、興毅さんは遠目がちにしばらく沈黙する場面が多かった。代わって、金平会長が「史郎氏は『この会見には出ない。出ない代わりに、私はボクシング界から身を引く。その代わり、興毅と大毅をよろしく頼む』と言われました」と援護。史郎さんが会見に出ないことを執拗に攻め立てるリポーターには、「出ない人間を子どもではないので連れて来られない」と色をなして反論した。

興毅さんもよほど悔しくなったのか、「世間では悪く思われてるけど、俺らの中では世界一のオヤジと思ってるから」と涙声になった。

こうしたリポーターの質問攻撃には、ネットで異論が相次いだ。2ちゃんねるには会見後、「亀田に質問してるレポーターのほうが不愉快」などと糾弾するスレッドがいくつも立った。「鋭く追及してた」などの感想もあったが、

「レポーターは何か勘違いをしてるようだな。 レポーターは罪を認めさせる為の人じゃないし、国民の代表でもない」「もはやイジメの域に達してるぜ…」
など、批判の声が多かった。

リポーターの質問ぶりは、皮肉にもワイドショーの中で話題になった。フジテレビの「とくダネ!」キャスターの小倉智昭さんが、

「警察の事情聴取みたいで、後味がいいものではなかった」
とこぼしたのだ。マスコミ自身によるマスコミ批判とも取れるコメントだった。

数々の批判や苦言に、テレビ局やリポーターはどう答えるのか。テレビ朝日広報部にJ-CASTニュースが取材すると、「この件に限らず、視聴者のご意見やご要望につきましては、真摯に受け止めて、今後の放送に生かしていきたいと思います」。紋切り型の回答が返ってきた。そこで、今度は、リポーターの所属事務所に聞いてみると、慣れない「逆取材」に当惑した様子。取材窓口の担当者は、「申し訳ありませんが、リポーターは地方へ取材に出ていてすぐに質問に答えられません」と恐縮していた。

大の大人が「マルコメ君」のような二十歳の青年を詰問したことは、逆に亀田家に同情を誘うことにもなった。2ちゃんねるでは会見後に、「こうなると亀田にも同情してしまうな」「もう亀田興毅を許してやれよ」といったスレッドが次々に立てられていた。

亀田サイドは、こうした風向きの変化をどう受け止めているのか。

史郎さんが社長を務める「亀田プロモーション」に聞いてみると、マネージャーは、詰問したリポーターに対しては、「皆さんのご意見なので、特別にこちらから言うことは何もありません。質問には、丁寧にお答えさせていただきました」。同情論については、「応援の声があれば、その通りに受け止めます。ありがとうございます、これからもよろしくお願いします、ということです」とあくまでも低姿勢だった。

なお、協栄ジムの金平会長は記者会見で、史郎さんについては、トレーナーからの解雇を考えていたが、本人から辞職の申し出を受けてこれを受理したことを明らかにした。大毅さんは、精神的に追い込まれ家に閉じこもっていることから、面会でき次第、厳重注意することにし、練習再開前に謝罪会見を開かせると言明。また、興毅さんには、今後3か月間、試合の出場を自粛させるとした。
亀田家への処分
金平会長が亀田父に無期限謹慎処分通達へ
10月25日9時32分配信 日刊スポーツ
会見を終えて疲れた表情の坂田(右)と協栄ジム金平会長 亀田兄弟の父でトレーナーの史郎氏(42)が一連の反則問題で、今週中にも協栄ジムから契約解除に次いで重い無期限謹慎処分を下されることが24日、確実になった。日本ボクシングコミッション(JBC)から下された無期限のライセンス停止に続く厳罰。また、金平桂一郎会長(41)はこの日の会見で史郎氏に再度の謝罪会見を厳命。反省の態度を示さなければ、ボクシング界から完全に身を引くことも求めた。
 JBCの無期限ライセンス停止に続き、協栄ジムは今週中にも、父史郎氏に対して無期限の謹慎を言い渡すことになる。契約解除に次ぐ厳罰。この日、金平会長は「解雇も含め、すべての可能性を否定しません」と話すにとどまったが、JBC同様、今回の大毅の反則行為を引き起こした史郎氏の責任を重く見たようだ。
 金平会長は亀田家との契約に関して「通常とは違う。ジムと亀田家だけの問題ではない」と話した。亀田兄弟の試合を独占中継するTBSとの契約も絡むため、協栄ジムからは一方的に契約解除は言い渡せない。無期限の謹慎は現段階では最大限の重い処分になる。同時に東日本ボクシング協会から使用禁止とされた東京・葛飾のプライベートジムの閉鎖も厳命される。
 厳罰だけではない。金平会長は、抗議と批判が殺到した史郎氏と大毅の17日のJBCでの謝罪会見も問題視した。「亀田流かもしれないが、世間では通用しない。(無期限のライセンス停止が解けて)再びボクシング界で生きるつもりがあるなら、真に反省した態度でおわびしてけじめをつけないといけない」と興毅、大毅を含めた再度の謝罪会見を求めた。誠意ある謝罪ができないのであれば「自ら身を引くべき」と史郎氏はボクシング業界から永久に去るべきとの考えも示した。
 金平会長と亀田家の会談は、25日にも都内で行われ、今週中に亀田家への処分は正式に決まる。無期限謹慎が確実な父史郎氏を含め、亀田兄弟は一応ジム残留の形にはなる。だが、亀田家と協栄ジムの溝は、今回の問題で修復不可能なほど広がった。協栄ジムからの処分後、亀田家はジムにとどまり、再起を目指すのか、それとも移籍、海外での活動を探るのか。史郎氏という心技体の大きな支柱を失う亀田兄弟にはいばらの道が待ち受けている。



亀田騒動余波!?金平会長の激やせぶりが話題に
10月25日17時1分配信 夕刊フジ

使用前使用後 隠遁状態の亀田一家に代わり、24日も謝罪会見を行った協栄ジムの金平桂一郎会長(41)だが、その激やせぶりが話題になっている。会見場でも「先代からジムを引き継いでから、いろいろ心労がありまして…」と恥ずかしそうにしていたが、改めてその真相を聞いてみると、昨夏に87キロあった体重が、現在は65キロで、「20キロ以上やせました」。

 この22キロ減で、ボクシングの階級でいえばヘビーからウエルターに6階級分も落としたことになる。

 激やせの原因は、昨年9月に胃潰瘍(かいよう)を患ったことに始まるという。「その痛みを和らげる感じでお酒を飲みすぎるようになり、今度は肝臓を壊してしまいました。医者から、これ以上飲むと命にかかわるといわれ、12月から断酒。それ以降、一滴も飲んでいないが、それでまた体重が落ちてしまいました」

 昨夏、金平会長に何があったのか。すぐに思い浮かぶのが、昨年8月2日、興毅vsランダエタ(ベネズエラ)のWBAライトフライ級王座決定戦だ。疑惑の判定をめぐってバッシングにさらされ、金平会長の胃に潰瘍ができても不思議はない。酒に助けを求めたことも理解できる。

 しかも亀田家との断絶が深まったのもこのころからだった。今年の春ごろには協栄ジムから亀田道場に派遣していたトレーナーら2人が順次辞めてしまい、5月ごろには史郎氏から、「もう誰も送らんでええ」と通告されたのだという。それ以降はほとんど直接話をする機会もなくなったという。金平会長を激やせさせたストレスが亀田一家にあったことは、ほぼ間違いない。

 金平会長は今週中に史郎氏に会い、ボクシング界からの撤退を含めた厳しい要求をする意向を明らかにし、「史郎さんはもう一度誠意が伝わるように会見して謝罪するか、一線から身を引かないと許されないというのが私の率直な考え」と話している。史郎氏との会談は、到底おだやかなものにはなりそうもない。ストレスの種も、一向に減りそうにはない。



亀田史郎氏、契約解除へ 協栄ジム
10月25日20時57分配信 毎日新聞

金平会長 世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチ(11日)で同級14位、亀田大毅選手(18)が反則行為を繰り返した問題で、所属先の協栄ジムの金平桂一郎会長(41)は25日、同選手の父史郎トレーナー(42)との契約を解除する方針を固めた。

 史郎氏は日本ボクシングコミッション(JBC)からセコンドライセンスの無期限停止処分を受けており、選手の指導も禁じられている。この状態で他のジムへ移籍するのは不可能とみられ、協栄ジムとの契約が解除されると、事実上日本プロボクシング界とのかかわりを断たれることになる。大毅選手と兄興毅選手(20)を含めた亀田一家に対する協栄ジムの処分は26日に、興毅選手が同席して記者会見を開き、発表する。

 金平会長は25日、東京都葛飾区内の亀田家を訪ね、史郎氏と興毅選手と会談した。大毅選手は「憔悴(しょうすい)し切って部屋に閉じこもっている」との理由で姿を見せなかったという。


 金平会長によると、会談で、亀田家側に改めて謝罪会見をするよう求めたところ、興毅選手が「自分が亀田家を代表して(謝罪会見に)出る」と申し出たものの、史郎氏は出席しない意向を伝えたという。これに対し、金平会長は「会見しないのはけじめがつかない。一線を引くということだと思う」と史郎氏を批判。「処分は一晩考えてから発表する」としたが、史郎氏との契約を解除することは確実になった。

 大毅選手はJBCからボクサーライセンスの1年間停止処分、興毅選手はセコンドで不適切な指示をしたとして厳重戒告処分をそれぞれ受けているが、金平会長は「JBCの処分に加算した処分もある」と述べた。【来住哲司】
(写真は、記者会見を終え頭を下げる協栄ジムの金平桂一郎会長)


「世界一のオヤジやと思ってる」 亀田興毅選手の謝罪会見要旨
10月26日11時54分配信 毎日新聞

世界一のオヤジやと思ってる 26日、所属する協栄ジムの金平桂一郎会長とともに会見した亀田興毅選手(20)は、「申し訳ありませんでした」などと弟大毅選手への反則指示を認め、謝罪した。また、これまでの過激とも言えるパフォーマンスについても「やりすぎな面があった」などと反省した。ただ、父史郎氏については「みんなには悪いように見られているかもしれないけど、世界一のオヤジやと思ってる」などとかばう姿勢も見せた。会見での主なやりとりは以下の通り。

 (会見開始時間から約10分遅れて会場に到着)いろいろとご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。まず内藤選手におわび申し上げます。申し訳ありませんでした。自分も含め、大毅とオヤジの言動など、いろいろ深く反省しています。自分たち亀田家のせいで、ボクシング業界全体のイメージが悪くなり、ボクシング業界の皆さん、ボクシングファンのみなさんに大変申し訳ありませんでした。亀田家代表としておわびしたいです。


 −−史郎さんはなぜ会場にこれないのか?

 (亀田興毅選手。以下亀)それは、オヤジが全部悪いということで……まあ、だからこういう結果になったと思います。おまえらもこの機会にもっと強くなって頑張ってくれ、と言われました。

 −−反則の指示について史郎氏はどういっているのか

 (亀)言い訳はせいへんと。

 −−指示はしたのでしょうか。

 (亀)反省してます。

 −−指示はしたんですか?

 (亀)深く反省しています。

 −−反則の指示をしたのかしていないのか。お父さんはなんて言っているんですか?


 (金平会長。以下、金)昨日、私の方に、すべてのことは言い訳をしません、と言った。どういうことかということは、認めたということだと思います。それを興毅の口から言わせることは大事なことでしょうが、私としては認めたと認識しています。

 −−「ひじでもいいから目に入れろ」という言葉は言ったのか

 (亀)はい。

 −−改めて意味を教えて下さい。

 (亀)意味……特別な意味……あのときはおれらも世界戦やしタイトルマッチやし、頭が真っ白になっていた部分もあったと思う。だから意味、というか……

 −−指示したんですか?

 (亀)あの時はその、頭が真っ白になっていたし。だから、正直試合のことをあまり覚えてないし。だから、事実映像も残っているし、だから、反省しています。申し訳ありませんでした。

 −−認めたということですね。

 (亀)はい。

 史郎さんはそのことでどうして謝罪しないんですか?

 (金)史郎氏はこの会見には出ない。出ない替わりに私はボクシング界から身を引く。その代わり興毅と大毅を頼むと言われ、受けました。辞職ということであれば、ボクシング界から身を引くんだなと。子供ではありませんので、出ないという人間を出すと言うことはできないと判断しました。

 (亀)まあ、オヤジも悪いと、反省しているし、だからこういうような結果になったと思います。

 −−お父さんが会見に出ないことは情けなくないですか?

 (亀)楽しみにしてみてたファンもいっぱいおったと思うし、すべてのファンにみなさんにあんな試合を見せて申し訳ないと思います。

 −−なぜ興毅選手が出席することに?

 (亀)オヤジはみんな見て分かっている通りああいう性格で、不器用な面もあるし。今オヤジが出ても迷惑をかけるかもしれないし、おれが亀田家の長男として、オヤジの次は俺になるから、亀田家代表としてここに来ました。

 −−これまでのパフォーマンスはどう思うか。

 (亀)まあ、行き過ぎたところもあったと思います。

 −−それは作戦だったんですか?

 (亀)パフォーマンスは本来、試合に向けての作戦になります。

 −−振り返ってみてどう思う。

 (亀)自分たちのパフォーマンスとか言われているけど、そこでいろいろとだんだん大きなってきたから……。ハンバーガー食べたのは、計量の1日前だったら「減量きつくないんかな」とか、(相手が)思うようにプレッシャーをかけて。例えば、軽量前日に水飲んだりすれば、相手にプレッシャーをかかると思うし。そういうパフォーマンスをやってきました。

 −−やりすぎた面もあった?

 (亀)やりすぎな面もあったと思います。

 −パフォーマンスは自分たちで考えた?テレビ局?

 (亀)テレビ局とかはまったく関係ないです。自分らの意見でこういう風にやったら面白いかなとか盛り上がるかな、とか考えておれらなりにやってきました。

 −−お父さんに対してはどう思いますか。

 (亀)ここまで育ててくれたのはオヤジやし、今ここにおれがいるのはオヤジのおかげやし、おやじに教えてもらったボクシングで世界チャンピオンにもなれたし、オヤジには感謝しています。みんなには悪いように見られているかもしれないけど、おれらにはオヤジ、世界一のオヤジやと思ってるから……

 −−これで親離れとうことになる?

 (亀)おれにはオヤジの替わりはないんで。

 −−お父さんのどういうところが好き?

 (亀)どういうところ好きとかそういうのはないけど、オヤジはおれらの親やから、それは血のつながった家族やし。

 −−これからお父さんと離れて練習することになりますが、ボクシングは大丈夫?

 (亀)大丈夫です。ちゃんとまた次、2階級制覇に向けて頑張っていきたいと思います。

 −−亀田スタイルは変えない?

 (亀)いろいろなトレーナーからいろいろなアドバイスはあると思います。また新たな亀田スタイルを兄弟で作っていきたいと思います。

反則行為の指示を認め謝罪する兄の興毅


TBS、興毅会見を生中継できず
10月27日9時59分配信 日刊スポーツ

 プロボクシング亀田兄弟の試合を独占中継してきたTBSは26日、長男興毅(20)が開いた謝罪会見を生中継できなかった。会見は午前9時に都内の協栄ジムで始まった。その時間にワイドショーを放送する日本テレビ、フジテレビ、テレビ朝日は冒頭から生中継。しかし、TBSは同時間は生活情報番組「はなまるマーケット」を放送。会見はニュースコーナーで数分取り上げただけだった。
 番組編成上の都合とはいえ、亀田兄弟が大阪に拠点を置いていた当時から追い続け、独占放送してきた同局が、謝罪会見は後れを取ったことになる。これまでの関係を考えれば、同局が情報番組を放送する午前11時以降に会見を開くよう依頼することもできたはず。しかし、同局関係者は「会見は協栄ジムと亀田家の話し合いで行われたもので、TBSは口を挟む立場にない。それに、周囲から言われるほど結び付きが強いわけでもない」と説明した。
 二男大毅(18)が反則を連発した内藤大助(33)との世界タイトル戦など同局の「亀田びいき」の放送内容は批判を浴びている。以後、反則問題も積極的に報じているが、独占中継の継続も含めて亀田家との距離の取り方には慎重になっている。


亀田父「院政」始動…まず“著書の引用禁止”
10月27日17時3分配信 夕刊フジ

 亀田興毅(20)の目に涙をたたえた謝罪会見は、おおむね好評だったようだ。真っすぐ前を見据え、反則指示を認め、父、史郎氏(42)への愛情を語りながら「独立」を誓う姿には、これまで一家に批判的だったファンの多くも共感を覚えた。だが、謝罪会見の同席を拒んだ父は、本当に子離れができるのか。早くも院政を懸念させる動きは始まっている。

 史郎氏は会見前日の25日午後10時ごろ、協栄ジムの金平桂一郎会長(41)に電話を入れ、「ボクシング界から身を引く」と伝えたという。金平会長はこの申し出を受け入れ、当初予定していた「解任」を「辞任」に変更した。

 同じ夜、複数のテレビ局に亀田プロモーションから連絡が入った。在京キー局の担当者はこう話す。「25日の夜、上層部に亀田プロから史郎氏の著書『闘育論』(集英社刊)から引用する場合は許可を受けるようにとの要求があった。25日までは問題がなかったのに。現場でどういう引用がダメか出版社にも確認をすると、『宣伝以外の引用はダメ』といわれた。この期に及んで、そんなこと言えるのかと驚いた」

 この局では26日、情報番組などで放送予定だった亀田関連の企画で、すでに制作済みだった素材をチェックし、引用部分の修正、カットの作業に追われたという。

 「闘育論」は史郎氏が、偽りの謝罪や勝つためには手段を選ばない、独特の「教育論」を記した著書で、亀田家騒動のルーツともいえる存在。本紙をはじめ、これまで多くのメディアが同書に満載された今日を予測させるエピソードを紹介してきた。

 亀田プロの代表取締役は史郎氏。ボクシング界からの引退をジム会長に告げた同じ夜、今後のプロモーション活動にも熱意を燃やしていたようなのだ。

 26日の謝罪会見では、異様な発表もあった。

 大毅(18)−内藤大助戦の翌日、10月25日に横浜で予定され、チケットも売り出されていた興毅のノンタイトル戦の中止が決まった。理由は「対戦相手が決まらなかったから」。しかし金平会長は26日、「内部調査の結果」として、すでに南アフリカの選手に相手は決まっていたこと、興毅が大毅戦のショックから「リングに上がれない」として勝手にキャンセルしたことを公表したのだ。


 試合の中止は興行主の協栄ジムから発表されていた。だが実際には、協栄側はマッチメークに一切ノータッチで、クラブオーナーのライセンスを持たない史郎氏のプロモーションに任せていたことになる。そしてこの複雑な契約関係はまったく解消されていない。史郎氏の亀田プロ社長の肩書もそのままだ。当然、「今後も父親が後ろから糸を引くのではないか」(ガッツ石松氏)といった懸念も消えない。

 協栄ジムと亀田家の間には、まず興毅や大毅が所属選手としての契約があり、トレーナーだった史郎氏はジムに雇用される関係でもあった。一方でジムは亀田プロと契約を結び、亀田プロとTBS、ジムとTBSもそれぞれ独自に契約を結んでいる。

 金平会長は、この複雑な契約関係について、「亀田プロは、ボクシング以外のことを管理する会社。そういう意味で、ボクシング以外のプロモーションについては(今後も)亀田家がやっていくと思う。それ以外のことは、私がやる」と話した。

 とはいえ、従来も「違反」とされていた亀田道場(東京・葛飾区)の使用も黙認してきた経緯がある。練習場の撤去も、今回の処分とは関係のないアマチュアの和毅(16)のため、といわれれば命令の根拠を失う。本来ジムが一括して行うことが原則のプロモートの主権を取り戻すことができるかも未知数だ。

 中堅ジムの会長が、こんな過去のエピソードを明かす。「以前、日本プロボクシング協会でカレンダーを作る際、原田(政彦)会長が亀田兄弟を起用しようとしたら、金平会長が亀田プロを通すことになっているといった。それは本来、おかしいことなんですよ」

 格闘技ジャーナリストの片岡亮氏は、史郎氏の“院政”問題の本質について「結局、残されたの問題は、金銭の絡む話に集約される」と指摘した。取材謝礼の交渉や放映権料の分配など金銭が絡む問題には、史郎氏が直接的に影響力を行使する立場にある。

 実際、26日の会見でも興毅は父親との関係について「今までと何も変える必要がないし、ちゃんと親父の言うことは聞いていきたい」と話した。

 老舗ジムの会長は「金平会長もオーナーライセンスの3カ月停止処分を受けているのに、プロモーターライセンスがあることを楯に、実質的な制約がほとんどない。史郎氏だって裏で兄弟に影響力を行使しても何の不思議はない」と話した。

 協栄ジムの処分に実質的な意味がなく、史郎氏の影響力が残る状態であることについて東日本ボクシング協会の大橋秀行会長は「協栄ジムの処分が軽過ぎるという指摘は、協会の会員からも聞こえている。今回の騒動ではボクシング界のさまざまな問題が指摘されたが、今後は会員の話も良く聞いて、理事会などで対処していくことになります」と語った。

 もともと亀田家の暴走は、ジムやボクシング業界、そしてメディアが人気を当て込んで特別扱いしたことで拍車をかけてきた。そのすべてが変わらなければ、史郎氏の「院政」を許し続けることになる。
韓国報告書 金大中事件をKCIAの犯行と認める 
金大中事件 KCIAの犯行 韓国報告書 朴大統領指示、証拠なし
10月25日8時0分配信 産経新聞

 【ソウル=久保田るり子】韓国の情報機関、国家情報院の「過去事件の真相究明委員会」は24日、1973年に韓国の野党指導者だった金大中(キムデジュン)氏が東京都内のホテルから拉致された事件について、当時の韓国中央情報部(KCIA)の組織的犯行だったと断定する報告書を発表した。事件をめぐり日韓両国は、韓国の公権力の介在が確認できないとして政治決着を図ったが、韓国側が日本の主権侵害を認めたことで日本政府に対する謝罪など「過去の清算」が注目される。

 委員会発表を受け、韓国青瓦台(大統領府)報道官は24日の記者会見で「過去にこのような事があったのは不幸なことで遺憾」としたうえで「権力機関自らが、恥ずべき過去を客観的に調査する意味は大きい」などと評価したが、調査結果を受けた日本への謝罪などについては触れなかった。

 報告書は、元KCIA要員などの証言から、事件が中央情報部の李厚洛部長の指示による組織的犯行と断定した。朴正煕大統領(当時)の指示があったことを裏付ける証拠はなかったが、「大統領が直接指示した可能性は排除できず、少なくとも暗黙の承認があったと判断できる」と結論づけた。また、「初期には日本の暴力団に暗殺を依頼する案」を確認したが、「実行段階では単純な拉致計画が確定していた」などとしている。

 一方で「事件後の処理をみれば、両国政府に真相の隠蔽(いんぺい)に関与した責任がある」と主張した。ただ、中央情報部が日本で拉致事件を実行したことには、委員会として「深い遺憾の意」を表明した。

 韓国政府は今回の委員会報告を公式見解とはしていない。事件に国家機関がかかわっていたことは日本の主権侵害にあたり、国際法違反となる。修復には国際慣例上(1)原状回復(2)賠償(3)謝罪(4)真相究明(5)再発防止−などの措置がとられる。

 盧武鉉政権は、内政の目玉として「過去の清算」を推進、委員会は2004年11月に発足したが、当時の野党ハンナラ党党首が、故朴正煕大統領の長女の朴●恵氏だったことから、調査自体が政治的な動きとして批判もあった。(●=謹のごんべんを木へんに)

 ■政府、謝罪求める

 韓国政府が「金大中事件」に当時の中央情報部(KCIA)が主導的に関与したと認定したことについて、福田康夫首相は24日夕、首相官邸で記者団に「(事件は)日本に対する侵害で、誠に遺憾だ」と強い不満を表明した。

 外務省は同日午前、韓国の柳明桓駐日大使を呼び、木村仁副大臣が事件について抗議。町村信孝官房長官は記者会見で、「(日本政府が)遺憾の意を明確に表明したのだから、韓国政府からしかるべき対応があるものと思う」と韓国政府の謝罪を求めた。

 政府内には、韓国政府の報告書が、真相究明を怠った日本政府にも責任があるとしていることについて「責任が日本側にあるという主張を韓国がするのであれば、とても受け入れられない」(町村長官)と反発が出ている。



【用語解説】金大中事件
 1973年8月8日、韓国の朴正煕政権を批判し民主化運動を展開していた野党指導者、金大中氏が滞在中の都内のホテルで拉致され、5日後にソウルで解放された事件。拉致現場からは韓国中央情報部(KCIA)要員で在日韓国大使館の金東雲1等書記官(当時)の指紋が見つかるなど、KCIAの関与が疑われていたが、政治決着が図られた。過去事件の真相究明委員会は2005年にこの事件の調査に着手した。



警視庁、金書記官聴取 韓国に要請へ
10月25日8時0分配信 産経新聞

 韓国政府が「金大中拉致事件」を中央情報部(KCIA)の組織的犯行と認めたことを受け、事件を捜査する警視庁公安部は24日、実行犯とされるKCIA要員で在日韓国大使館の金東雲1等書記官(当時)らから事情聴取させるよう韓国政府に要請する方針を固めた。これに先立ち、外務省を通じ犯行メンバーの調書の提供も求める。

 拉致事件で公安部などは拉致現場から金書記官の指紋を採取。韓国に帰国していた金書記官に出頭要請したが、韓国政府は拒否した。今回の聴取要請にも「韓国側の抵抗は強い」(警視庁幹部)とされ、実現は困難な見通しだ。

 金書記官の出国で時効は停止している。当初は約100人態勢だった捜査本部は昭和58年に解散したが、韓国政府の過去事件真相究明委員会が報告書をほぼ完成させた昨夏、公安部は再捜査の方針を固めていた。


金大中事件、韓国が日本政府に遺憾の意表明へ
10月26日12時44分配信 読売新聞

 【ソウル=竹腰雅彦】韓国政府当局者は26日、1973年、韓国野党指導者だった金大中(キム・デジュン)氏(前大統領)が東京都内のホテルで拉致された「金大中氏拉致事件」が、当時の韓国中央情報部(KCIA)の組織的犯行と断定されたことを受け、26日午後にも、柳明桓(ユ・ミョンファン)・駐日大使が日本政府に対し、「遺憾の意」を表明すると明らかにした。

 別の当局者は、柳大使が直接、高村外相に伝える方向で日本側と調整していると述べた。

 遺憾表明がどのような表現になるかは不明だが、韓国側の事件に対する事実上の謝罪の位置づけになるとみられる。
<イラン日本人誘拐>国境越え密輸団暗躍…南東部ルポ
10月23日21時48分配信 毎日新聞

イラン南東部シスタン・バルチスタン州からパキスタン側を望むイラン南東部シスタン・バルチスタン州からパキスタン側を望む。
山脈の手前に走る鉄条網が国境線。
治安警察兵士が警護のため同行してくれた
=春日孝之撮影

 砂漠の大平原に一本道が延び、両側に険しい山脈が走る。イラン南東部シスタン・バルチスタン州のパキスタン国境地帯に入った。今月7日に横浜国立大4年、中村聡志さん(23)を誘拐した武装麻薬密輸団シャハバフシュの勢力圏だ。79年のイスラム革命以降、当局と密輸団の「戦争」が続き、双方で約5000人の死者が出た。街道は当局の統制下にあるが、荒涼とした大地は「無法地帯」だ。【ミルジャベ(イラン南東部パキスタン国境)春日孝之】

 シスタン・バルチスタン州の州都ザヘダンから国境までは車で約1時間。警察が途中3カ所の検問所に連絡し、最後の検問所と国境税関の間は兵士が助手席に乗り込み警護してくれた。車両の往来は少ない。

 地元紙ザヘダンのラフシャニ社長(48)によると、州内には大小25の盗賊団がいる。外国人誘拐を繰り返しているのがシャハバフシュだ。街道の右手、ラクダのこぶの形をしたイラン第2の高峰タフタン(標高4042メートル)を中心とした地域が根城だという。

 最後の検問を過ぎると、左手に鉄条網が走る。向こう側はパキスタン。簡単にくぐり抜けられそうだ。反麻薬の非政府組織(NGO)で活動する大学生、アリ・タジギさん(21)は「街道から外れると遮へい物はなく、国境線を自由に行き来できる」という。地元のバルチ人はパキスタンやアフガニスタンにかけて居住し、イランとパキスタンの二重国籍を持つ者も少なくない。

 世界のアヘンの9割を生産するアフガン、パキスタンからも大量の麻薬がイランに入り、欧州に向かう。「密輸団が多いのは、その地理的条件が最大の理由だ」とタジギさんが説明する。タジギさんの治安当局者の親族も何人もが「殉教」した。NGO活動を始めた理由でもある。

 イラン福祉庁ザヘダン支部のアフマド・ナザリ次長(45)によると、シスタン・バルチスタン州は最貧困州だ。一昨年まで8年間続いた記録的干ばつで農業と牧畜は大打撃を受けた。「水がなければ生活できない」(ナザリ次長)この地域で、麻薬の運び屋になって家族の命脈を保った貧しい人たちがいたのも事実だろう。

 イランはイスラム教シーア派国家だが、バルチ人の大半はスンニ派だ。同州のスンニ派の最高権威、アブドル・ハミド師(60)は「盗賊は部族から外れた連中で、山中に住み着いている。犯罪は一般人とは関係ない」と強調した。一方で「(誘拐事件などに対応するには)今のイランでバルチ人の役割は小さすぎる」と語った。バルチ人もスンニ派もイランの圧倒的少数派だ。口調には、差別的な境遇にあり、協力する気になれないとのニュアンスもこもる。

 「この州の一番の問題は治安だ。治安がよければ『投資』も『観光』もついてくるのに」。ナザリ次長が語った。


相次ぐ値上げ、財布を直撃 本番はこれから
iza 10/23 21:30更新

 食パンにカップ麺、カレー、トイレットペーパー、ガソリン…。この秋、生活必需品の値上げが相次いだ。新興国の需要拡大などで原料高騰に直面した食品業界が値上げの先陣を切り、原油価格の高騰がタクシー、電力・ガス料金の値上げへと影響のすそ野を広げ、家計を直撃する。今のところ大手スーパーが巨大な商品調達力をバックにした値上げ拒否姿勢でそのダメージをやわらげているが、本当の影響はこれからが本番だ。
 食品原料の高騰は、中国など新興国の消費拡大に加え、需要が高まるバイオエタノール生産向けに振り向けられるなど食料争奪戦が背景にある。最近のパンやめん類の原料となる小麦価格は、政府売り渡し価格の引き上げもあり、平成12年の1・8倍に上昇。日清フーズが11月から家庭用パスタや小麦粉を17年ぶりに値上げするのに続き、カップ麺、パン、うどんへと連鎖している。
この秋、生活必需品の値上げが相次いだ 大手商社は、今後は13億人の胃袋を抱える中国が穀物輸入大国となり、「穀物や食品原料の価格は高止まりし、畜産農家が飼料コストを吸収できずに食肉の値上げにも波及する」とみる。
 原油価格の高騰による生活品への影響も大きい。学生やサラリーマンに身近な文具品では、大手のコクヨが10月からのコピー用紙に続き、来年1月からはノート類も値上げする。
 もっとも、古紙や重油などのコスト増で製紙各社も悲鳴をあげる。日本製紙連合会の鈴木正一郎会長(王子製紙会長)は22日、「もう一度価格改定をお願いせざるを得ない」と追加値上げを示唆した。ティッシュやトイレットペーパーは11月出荷分から7月に続く第2弾の値上げを打ち出したばかり。スーパーの特売作戦にも影響が出そうだ。
 家庭向けの電力、ガスにも値上げの波が押し寄せている。電力料金は燃料となる石油、ガスの値上がりを反映して「(来年1〜3月分を)値上げすることになる」(東京電力・勝俣恒久社長)見通しだ。
 第一生命保険経済研究所は、今年7月までの生活必需品の値上げによって、17年12月時点と比べて家計負担が実質で年間1万9018円増加したと試算。今後の電気料金などの影響を考慮すると負担額は膨らむ一方だ。
 ただし、相次ぐ食品メーカーの値上げ表明に対して、大手スーパーなどには受け入れを拒否する動きもある。「100円ショップ」を展開するザ・ダイソー(広島県東広島市)も「110円ショップになったらお客さまに申し訳ない」と、当面は企業努力で乗り切る方針だ。さらに、花王の尾崎元規社長は23日の中間決算発表の席上、原料高の影響は避けられないが、化粧品など消費財は当面企業努力でコストを吸収する姿勢を強調している。
 とはいえ、企業努力が限界に達するのは時間の問題。消費者の懐具合にもジワリと影響が広がるのは間違い。
消費税引き上げ牽制の若手勉強会
2007.10.23 10:03
 自民党の有志でつくる財政・金融の勉強会「プロジェクト日本復活」は23日午前、党本部で発足記者会見を開き、構造改革推進のための政策提言を行うと発表した。メンバーは河野太郎山本一太世耕弘成佐藤ゆかり氏ら衆参の中堅・若手議員9人。竹中平蔵元経済財政担当相が顧問に就任した。

 「歳出削減と経済成長を中心とした財政再建」を掲げ、党内で強まる消費税引き上げ論にブレーキをかける考えだ。山本氏は記者会見で「将来的に増税が必要なことは十分認識しているが、増税中心の財政再建はいけない」と強調した。

 プロジェクトでは、今後週1回のペースで勉強会を開き、財政再建のほか、道路特定財源地方分権公務員制度改革などテーマごとに提言をまとめていくことにしている。
<イラン日本人誘拐>シャハバフシュ族有力者に聞く
10月22日21時4分配信 毎日新聞
 イラン旅行中の横浜国立大4年、中村聡志さん(23)誘拐事件で、当局は少数民族バルチ人の麻薬密輸団「シャハバフシュ」の犯行と断定している。密輸団の出身部族シャハバフシュ族の有力者で反麻薬のNGO(非政府組織)活動に従事している、アブドラ・イドゥザイ氏(35)に聞いた。【ザヘダン(イラン南東部)春日孝之】

 −−密輸団リーダーはイスマイルという人物だと報じられています。

 聞いたことがない。今回の事件が「シャハバフシュ」の犯行かどうかも知らない。過去の犯罪でよそ者が「シャハバフシュ」を名乗ったことがあった。

 −−「シャハバフシュ」の犯行だとしたら部族の不名誉です。

 部族社会では人間的つながりは濃いが、拘束力まではない。犯罪を仲間内で公言するわけがない。部族に知られれば何らかの措置が取られるが、大抵は容疑者が逮捕されてはじめて事件を知る。

 −−長老の部族民への影響力は絶大です。

 長老の権威は高いが、倫理観や信仰心のない連中は聞く耳を持たない。そういう連中を一族を挙げて保護することなどあり得ない。

 −−ここシスタン・バルチスタン州で麻薬関連の犯罪が多いのは貧困が一番の原因ですか。

 国境州だからパキスタンやアフガニスタン産の麻薬が入ってきやすい。若者の失業が多く、情熱を傾けることがなくて麻薬に手を染める。ただ長い干ばつで農村部の生活が厳しくなっても、都市の家族や親類が助けてきた。貧乏になって誰もが麻薬に手を出すわけではない。麻薬で得るカネは「汚れたカネ」であり、信仰心の欠如が大きい。

 −−今回の誘拐事件をどう思いますか。

 部族には客人をもてなすという伝統がある。客人を傷つけることがあるとすれば論外だ。

 ▽シャハバフシュ族 バルチ人の有力部族の一つ。人口は推定数万から数十万人。イドゥザイ氏は約300家族を束ねているという。部族の居住地域はシスタン・バルチスタン州の州都ザヘダンの南方180キロの町カーシュを中心とする土漠と山岳の一帯。