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乱歩「陰獣」復活!フランスで映画化
2007年11月23日06時00分 スポニチ
原田佳奈 江戸川乱歩の「陰獣」がフランスで映画化されることになった。「INJU」のタイトルで、「運命の逆転」などで知られるバルベ・シュロデール監督(66)がメガホンを取り、ほとんどを日本で撮影。「バベル」にも出演した原田佳奈(25)がオーディションで役を射止めた。関係者は来年のカンヌ国際映画祭への出品を視野に入れており、原田にとっても飛躍の1本となりそうだ。

 東京女子大卒業後の04年、「私を主演に映画を撮って下さい」と国内外の映画監督に売り込みをかけ、“就活女優”として話題を呼んだ原田が大きなステップを踏む。

 7月に「芸子」役を決めるオーディションが日本で行われ、見事に合格。「浴衣を着て行ったんですけど、印象が役に近かったのかな?あとで監督にも“キュートだったよ”と言われました」と笑顔を見せた。実年齢より9歳も若い16歳という設定にも「自分でもイケてると思いますよ」と自信を示した。

 「陰獣」は乱歩が1928年(昭3)に雑誌「新青年」に発表。探偵小説家が博物館で出会った美しい人妻から「脅迫を受けている」と相談される。うなじからのぞく人妻の背中にはムチで打たれたようなミミズ腫れ。深入りしていくうちに小説家は迷宮に誘われ…といった展開。今作では、自著のPRのために来日したフランス人の探偵小説家が主人公となり、人妻の設定が「京都で出会った芸者」に代わる。

 01年に「ピアニスト」でカンヌ映画祭主演男優賞を受賞したブノワ・マジメル(33)が主演し、ヒロインの芸者役にはフランス語に堪能なパリ在住の日本人をオーディションで選考。原田はその芸者と行動をともにする芸子役で登場する。

 米アカデミー賞の監督賞候補になった「運命の逆転」(90年)やカンヌ出品作「バーフライ」(87年)などで国際的に高い評価を受けるシュロデール監督の新作だけに世界公開も確実。来年公開の「最後の早慶戦」でもヒロイン役に起用されるなど波に乗る原田が一気に国際派の階段を駆け上がる。

 ≪露、英、台でも人気≫「陰獣」は77年に「緋牡丹博徒 お竜参上」などで知られる故加藤泰監督が松竹で映画化。あおい輝彦(59)と香山美子(63)が主演した。また故天知茂さんの主演で77年から85年までテレビ朝日で放送された「乱歩の美女シリーズ」でも「妖(あや)しい傷あとの美女」のタイトルでドラマ化されたこともある。乱歩小説は英国、ロシア、台湾などでも翻訳されているが、とりわけ人気なのがフランス。「陰獣」のほか「黒蜥蜴(とかげ)」「盲獣」などが読まれている。


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