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<TBS>会見詳報「(亀田戦は)残念な結果。遺憾に思う」
11月1日21時13分配信 毎日新聞

 世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトル戦で亀田大毅選手が反則行為を繰り返し、試合を中継したTBSに批判の声が寄せられていることについて、井上弘社長は1日の定例会見で「一家の存在感を強調するあまり、言動の取り上げ方に配慮の足りないところがあり、反省している。視聴者からのご意見・批判を今後のスポーツ報道に生かしていく」と述べた。また、同席した石原俊爾専務(報道担当)は「亀田兄弟は反省しており、どう変わっていくかは、その都度バリューがあれば各現場が取材していく」と話し、今後も試合中継や亀田兄弟の取材を続けていく考えを明らかにした。会見の主な内容は以下の通り。【中島みゆき】

 井上社長は「注目を集めた試合だったが、ルール違反で残念な結果になった。私どもとしても大変遺憾に思っている。際立った存在感と才能、また今時珍しく父親を尊敬している息子たちというところに注目した。才能あるボクサーによって番組を強くしたいと思っていた。しかし、父を含め一家の存在感を強調するあまり、言動の取り上げ方に配慮の足りない点があった」と述べるとともに、「一部でアナウンサーやスタッフに対して個人の資質を問うような批判が続いているが、責任は私を含めたトップが負うべきであり、個人が背負うものではない」と話し、配慮を求めた。

 「中継が亀田寄りだ」という批判について、石原専務は「批判は批判として受け止め、反省すべき点は反省したい」とする一方で、「スタッフは中立であろうと努力している。ただし我々が発掘して盛り上げてきたので、思い入れがあるのは人間の感情としていたしかたない」と、水泳の前畑秀子選手や卓球の福原愛選手が海外で活躍した例を挙げて説明。「内藤(大助)選手はアウェーで闘ったのか」という質問に対しては、「正確に実況しなければならないのはその通り。どこかで(思い入れが)にじみ出たのなら反省し、今後に生かしたい」と答えた。


 石原専務は、「(パフォーマンスなどが多く)スポーツのすばらしさをそのまま伝えられていないのではないか」という指摘に対しては「程度の問題はあるが、そういうことを楽しみにしているファンも多い。興行なので常識を超えない範囲でやってもよい」との認識を示した。さらに「テレビがもてはやしたことが彼らを増長させたのでは」という質問には、「(パフォーマンスは)亀田サイドの発案だった。スタッフは『過激な発言でよくないのでは』と注意喚起をしていたが、我々の努力が足りなかったという部分では反省している」と述べ、TBSとしての責任は「過剰な言動をそのまま放送してきたこと」にあるとの見解を示した。

 「スターを作ろうとする意識が過剰だったのではないか」という質問に、井上社長は「(パフォーマンスに対して)毅然として『中継しないぞ』といえばよかったと言われると、お互いのバランスもあり、うまく言えていなかった。ドラマやバラエティーなら役が決まっており振り付けもしやすいが、格闘技では自身を鼓舞するために強い発言をすることもあり、コントロールしにくいところがある」と述べた。

 今後について井上社長は「若い選手が反省している。クリーンなボクシングで日本を代表する選手になってほしい」と、試合中継を続ける意向を示した。石原専務も「興毅選手は殊勝に反省しており、今後どう変わるかは興味があると思う」として、今後も兄弟の取材を続ける考えを明らかにした。
興毅謝罪会見のテレ朝リポーター 「不愉快」とネットで批判
2007/10/26 J-CASTニュース
亀田家を代表して謝罪会見した興毅さん(20)に対するテレビリポーターの質問攻撃が、「不愉快」とネットで批判の的になっている。会見に出なかった父親の史郎さん(42)のことで息子を追及する態度には、キャスターからも「警察の事情聴取のよう」と不評を買ったほどだ。かえって亀田家に同情を誘う皮肉な結果になっている。

日本テレビからリポーターから厳しい詰問を受け、返答に困った様子の亀田興毅さん(日本テレビから)


反則指示を認め、亀田家を代表して謝罪

記者会見の会場となった東京・新宿の協栄ボクシングジムは、2007年10月26日朝の会見前から記者やリポーターが集結し、異様な雰囲気に包まれた。午前9時からの予定だったが、興毅さんが渋滞に巻き込まれて遅れたため、協栄ジムの金平桂一郎会長(41)がまず1人で会見を始めた。そこで、金平会長は、亀田家への処分の内容を発表。その途中の9時6分に、興毅さんが会場入りした。

現れた興毅さんは、なんと丸刈り姿。立ったままで、「遅れて申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げた。そして、眉間にしわを寄せ、苦渋の表情を浮かべながら、「まず内藤選手にお詫びしたいです。ほんまに、申し訳ございませんでした。自分を含め、大毅とオヤジの言動など、今までいろいろと深く反省しています」と謝罪の弁を述べた。セコンドとして自らの反則指示も認めた。過激な言動があった当時とは、まるで別人になっていた。

興毅さんは「亀田家代表」として謝罪会見を開き、父親の史郎さんは姿を見せなかった。これに対し、ワイドショーのリポーターからは、次々に質問が浴びせられた。

口火を切ったのが、テレビ朝日の男性リポーター。「お父さんの史郎さんが会見場に来られないのは、どういう理由でしょうか」。興毅さんは、言葉を噛み締めるように丁寧に受け答えした。しかし、リポーターの質問は、さらにヒートアップした。

詰問調の質問が相次いだが、特に厳しかったのがテレビ朝日のリポーターだ。

「反省しているということは、(史郎さんが)反則を指示したということですか。そこが大事なんですよ。世界タイトル戦ですよ。反省したということでは済まない。その点を明らかにしてもらわないと次の試合はないのではないですか」
「本当のことを素直に言うことが一番大切なのですよ。もしよくないことをしたとしたら、きれいに謝られたらどうですか」
「お父さんは、以前こういうことを言っているんですよ。謝ったら負け。ここでも勝ち負けを基準にしているのですか。きちっと話さないといけないと思いますよ」
こうした問答は延々と続いた。

「もはやイジメの域に達してるぜ…」

答えにくい父親のことまで詰問され、興毅さんは遠目がちにしばらく沈黙する場面が多かった。代わって、金平会長が「史郎氏は『この会見には出ない。出ない代わりに、私はボクシング界から身を引く。その代わり、興毅と大毅をよろしく頼む』と言われました」と援護。史郎さんが会見に出ないことを執拗に攻め立てるリポーターには、「出ない人間を子どもではないので連れて来られない」と色をなして反論した。

興毅さんもよほど悔しくなったのか、「世間では悪く思われてるけど、俺らの中では世界一のオヤジと思ってるから」と涙声になった。

こうしたリポーターの質問攻撃には、ネットで異論が相次いだ。2ちゃんねるには会見後、「亀田に質問してるレポーターのほうが不愉快」などと糾弾するスレッドがいくつも立った。「鋭く追及してた」などの感想もあったが、

「レポーターは何か勘違いをしてるようだな。 レポーターは罪を認めさせる為の人じゃないし、国民の代表でもない」「もはやイジメの域に達してるぜ…」
など、批判の声が多かった。

リポーターの質問ぶりは、皮肉にもワイドショーの中で話題になった。フジテレビの「とくダネ!」キャスターの小倉智昭さんが、

「警察の事情聴取みたいで、後味がいいものではなかった」
とこぼしたのだ。マスコミ自身によるマスコミ批判とも取れるコメントだった。

数々の批判や苦言に、テレビ局やリポーターはどう答えるのか。テレビ朝日広報部にJ-CASTニュースが取材すると、「この件に限らず、視聴者のご意見やご要望につきましては、真摯に受け止めて、今後の放送に生かしていきたいと思います」。紋切り型の回答が返ってきた。そこで、今度は、リポーターの所属事務所に聞いてみると、慣れない「逆取材」に当惑した様子。取材窓口の担当者は、「申し訳ありませんが、リポーターは地方へ取材に出ていてすぐに質問に答えられません」と恐縮していた。

大の大人が「マルコメ君」のような二十歳の青年を詰問したことは、逆に亀田家に同情を誘うことにもなった。2ちゃんねるでは会見後に、「こうなると亀田にも同情してしまうな」「もう亀田興毅を許してやれよ」といったスレッドが次々に立てられていた。

亀田サイドは、こうした風向きの変化をどう受け止めているのか。

史郎さんが社長を務める「亀田プロモーション」に聞いてみると、マネージャーは、詰問したリポーターに対しては、「皆さんのご意見なので、特別にこちらから言うことは何もありません。質問には、丁寧にお答えさせていただきました」。同情論については、「応援の声があれば、その通りに受け止めます。ありがとうございます、これからもよろしくお願いします、ということです」とあくまでも低姿勢だった。

なお、協栄ジムの金平会長は記者会見で、史郎さんについては、トレーナーからの解雇を考えていたが、本人から辞職の申し出を受けてこれを受理したことを明らかにした。大毅さんは、精神的に追い込まれ家に閉じこもっていることから、面会でき次第、厳重注意することにし、練習再開前に謝罪会見を開かせると言明。また、興毅さんには、今後3か月間、試合の出場を自粛させるとした。
亀田家への処分
金平会長が亀田父に無期限謹慎処分通達へ
10月25日9時32分配信 日刊スポーツ
会見を終えて疲れた表情の坂田(右)と協栄ジム金平会長 亀田兄弟の父でトレーナーの史郎氏(42)が一連の反則問題で、今週中にも協栄ジムから契約解除に次いで重い無期限謹慎処分を下されることが24日、確実になった。日本ボクシングコミッション(JBC)から下された無期限のライセンス停止に続く厳罰。また、金平桂一郎会長(41)はこの日の会見で史郎氏に再度の謝罪会見を厳命。反省の態度を示さなければ、ボクシング界から完全に身を引くことも求めた。
 JBCの無期限ライセンス停止に続き、協栄ジムは今週中にも、父史郎氏に対して無期限の謹慎を言い渡すことになる。契約解除に次ぐ厳罰。この日、金平会長は「解雇も含め、すべての可能性を否定しません」と話すにとどまったが、JBC同様、今回の大毅の反則行為を引き起こした史郎氏の責任を重く見たようだ。
 金平会長は亀田家との契約に関して「通常とは違う。ジムと亀田家だけの問題ではない」と話した。亀田兄弟の試合を独占中継するTBSとの契約も絡むため、協栄ジムからは一方的に契約解除は言い渡せない。無期限の謹慎は現段階では最大限の重い処分になる。同時に東日本ボクシング協会から使用禁止とされた東京・葛飾のプライベートジムの閉鎖も厳命される。
 厳罰だけではない。金平会長は、抗議と批判が殺到した史郎氏と大毅の17日のJBCでの謝罪会見も問題視した。「亀田流かもしれないが、世間では通用しない。(無期限のライセンス停止が解けて)再びボクシング界で生きるつもりがあるなら、真に反省した態度でおわびしてけじめをつけないといけない」と興毅、大毅を含めた再度の謝罪会見を求めた。誠意ある謝罪ができないのであれば「自ら身を引くべき」と史郎氏はボクシング業界から永久に去るべきとの考えも示した。
 金平会長と亀田家の会談は、25日にも都内で行われ、今週中に亀田家への処分は正式に決まる。無期限謹慎が確実な父史郎氏を含め、亀田兄弟は一応ジム残留の形にはなる。だが、亀田家と協栄ジムの溝は、今回の問題で修復不可能なほど広がった。協栄ジムからの処分後、亀田家はジムにとどまり、再起を目指すのか、それとも移籍、海外での活動を探るのか。史郎氏という心技体の大きな支柱を失う亀田兄弟にはいばらの道が待ち受けている。



亀田騒動余波!?金平会長の激やせぶりが話題に
10月25日17時1分配信 夕刊フジ

使用前使用後 隠遁状態の亀田一家に代わり、24日も謝罪会見を行った協栄ジムの金平桂一郎会長(41)だが、その激やせぶりが話題になっている。会見場でも「先代からジムを引き継いでから、いろいろ心労がありまして…」と恥ずかしそうにしていたが、改めてその真相を聞いてみると、昨夏に87キロあった体重が、現在は65キロで、「20キロ以上やせました」。

 この22キロ減で、ボクシングの階級でいえばヘビーからウエルターに6階級分も落としたことになる。

 激やせの原因は、昨年9月に胃潰瘍(かいよう)を患ったことに始まるという。「その痛みを和らげる感じでお酒を飲みすぎるようになり、今度は肝臓を壊してしまいました。医者から、これ以上飲むと命にかかわるといわれ、12月から断酒。それ以降、一滴も飲んでいないが、それでまた体重が落ちてしまいました」

 昨夏、金平会長に何があったのか。すぐに思い浮かぶのが、昨年8月2日、興毅vsランダエタ(ベネズエラ)のWBAライトフライ級王座決定戦だ。疑惑の判定をめぐってバッシングにさらされ、金平会長の胃に潰瘍ができても不思議はない。酒に助けを求めたことも理解できる。

 しかも亀田家との断絶が深まったのもこのころからだった。今年の春ごろには協栄ジムから亀田道場に派遣していたトレーナーら2人が順次辞めてしまい、5月ごろには史郎氏から、「もう誰も送らんでええ」と通告されたのだという。それ以降はほとんど直接話をする機会もなくなったという。金平会長を激やせさせたストレスが亀田一家にあったことは、ほぼ間違いない。

 金平会長は今週中に史郎氏に会い、ボクシング界からの撤退を含めた厳しい要求をする意向を明らかにし、「史郎さんはもう一度誠意が伝わるように会見して謝罪するか、一線から身を引かないと許されないというのが私の率直な考え」と話している。史郎氏との会談は、到底おだやかなものにはなりそうもない。ストレスの種も、一向に減りそうにはない。



亀田史郎氏、契約解除へ 協栄ジム
10月25日20時57分配信 毎日新聞

金平会長 世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチ(11日)で同級14位、亀田大毅選手(18)が反則行為を繰り返した問題で、所属先の協栄ジムの金平桂一郎会長(41)は25日、同選手の父史郎トレーナー(42)との契約を解除する方針を固めた。

 史郎氏は日本ボクシングコミッション(JBC)からセコンドライセンスの無期限停止処分を受けており、選手の指導も禁じられている。この状態で他のジムへ移籍するのは不可能とみられ、協栄ジムとの契約が解除されると、事実上日本プロボクシング界とのかかわりを断たれることになる。大毅選手と兄興毅選手(20)を含めた亀田一家に対する協栄ジムの処分は26日に、興毅選手が同席して記者会見を開き、発表する。

 金平会長は25日、東京都葛飾区内の亀田家を訪ね、史郎氏と興毅選手と会談した。大毅選手は「憔悴(しょうすい)し切って部屋に閉じこもっている」との理由で姿を見せなかったという。


 金平会長によると、会談で、亀田家側に改めて謝罪会見をするよう求めたところ、興毅選手が「自分が亀田家を代表して(謝罪会見に)出る」と申し出たものの、史郎氏は出席しない意向を伝えたという。これに対し、金平会長は「会見しないのはけじめがつかない。一線を引くということだと思う」と史郎氏を批判。「処分は一晩考えてから発表する」としたが、史郎氏との契約を解除することは確実になった。

 大毅選手はJBCからボクサーライセンスの1年間停止処分、興毅選手はセコンドで不適切な指示をしたとして厳重戒告処分をそれぞれ受けているが、金平会長は「JBCの処分に加算した処分もある」と述べた。【来住哲司】
(写真は、記者会見を終え頭を下げる協栄ジムの金平桂一郎会長)


「世界一のオヤジやと思ってる」 亀田興毅選手の謝罪会見要旨
10月26日11時54分配信 毎日新聞

世界一のオヤジやと思ってる 26日、所属する協栄ジムの金平桂一郎会長とともに会見した亀田興毅選手(20)は、「申し訳ありませんでした」などと弟大毅選手への反則指示を認め、謝罪した。また、これまでの過激とも言えるパフォーマンスについても「やりすぎな面があった」などと反省した。ただ、父史郎氏については「みんなには悪いように見られているかもしれないけど、世界一のオヤジやと思ってる」などとかばう姿勢も見せた。会見での主なやりとりは以下の通り。

 (会見開始時間から約10分遅れて会場に到着)いろいろとご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。まず内藤選手におわび申し上げます。申し訳ありませんでした。自分も含め、大毅とオヤジの言動など、いろいろ深く反省しています。自分たち亀田家のせいで、ボクシング業界全体のイメージが悪くなり、ボクシング業界の皆さん、ボクシングファンのみなさんに大変申し訳ありませんでした。亀田家代表としておわびしたいです。


 −−史郎さんはなぜ会場にこれないのか?

 (亀田興毅選手。以下亀)それは、オヤジが全部悪いということで……まあ、だからこういう結果になったと思います。おまえらもこの機会にもっと強くなって頑張ってくれ、と言われました。

 −−反則の指示について史郎氏はどういっているのか

 (亀)言い訳はせいへんと。

 −−指示はしたのでしょうか。

 (亀)反省してます。

 −−指示はしたんですか?

 (亀)深く反省しています。

 −−反則の指示をしたのかしていないのか。お父さんはなんて言っているんですか?


 (金平会長。以下、金)昨日、私の方に、すべてのことは言い訳をしません、と言った。どういうことかということは、認めたということだと思います。それを興毅の口から言わせることは大事なことでしょうが、私としては認めたと認識しています。

 −−「ひじでもいいから目に入れろ」という言葉は言ったのか

 (亀)はい。

 −−改めて意味を教えて下さい。

 (亀)意味……特別な意味……あのときはおれらも世界戦やしタイトルマッチやし、頭が真っ白になっていた部分もあったと思う。だから意味、というか……

 −−指示したんですか?

 (亀)あの時はその、頭が真っ白になっていたし。だから、正直試合のことをあまり覚えてないし。だから、事実映像も残っているし、だから、反省しています。申し訳ありませんでした。

 −−認めたということですね。

 (亀)はい。

 史郎さんはそのことでどうして謝罪しないんですか?

 (金)史郎氏はこの会見には出ない。出ない替わりに私はボクシング界から身を引く。その代わり興毅と大毅を頼むと言われ、受けました。辞職ということであれば、ボクシング界から身を引くんだなと。子供ではありませんので、出ないという人間を出すと言うことはできないと判断しました。

 (亀)まあ、オヤジも悪いと、反省しているし、だからこういうような結果になったと思います。

 −−お父さんが会見に出ないことは情けなくないですか?

 (亀)楽しみにしてみてたファンもいっぱいおったと思うし、すべてのファンにみなさんにあんな試合を見せて申し訳ないと思います。

 −−なぜ興毅選手が出席することに?

 (亀)オヤジはみんな見て分かっている通りああいう性格で、不器用な面もあるし。今オヤジが出ても迷惑をかけるかもしれないし、おれが亀田家の長男として、オヤジの次は俺になるから、亀田家代表としてここに来ました。

 −−これまでのパフォーマンスはどう思うか。

 (亀)まあ、行き過ぎたところもあったと思います。

 −−それは作戦だったんですか?

 (亀)パフォーマンスは本来、試合に向けての作戦になります。

 −−振り返ってみてどう思う。

 (亀)自分たちのパフォーマンスとか言われているけど、そこでいろいろとだんだん大きなってきたから……。ハンバーガー食べたのは、計量の1日前だったら「減量きつくないんかな」とか、(相手が)思うようにプレッシャーをかけて。例えば、軽量前日に水飲んだりすれば、相手にプレッシャーをかかると思うし。そういうパフォーマンスをやってきました。

 −−やりすぎた面もあった?

 (亀)やりすぎな面もあったと思います。

 −パフォーマンスは自分たちで考えた?テレビ局?

 (亀)テレビ局とかはまったく関係ないです。自分らの意見でこういう風にやったら面白いかなとか盛り上がるかな、とか考えておれらなりにやってきました。

 −−お父さんに対してはどう思いますか。

 (亀)ここまで育ててくれたのはオヤジやし、今ここにおれがいるのはオヤジのおかげやし、おやじに教えてもらったボクシングで世界チャンピオンにもなれたし、オヤジには感謝しています。みんなには悪いように見られているかもしれないけど、おれらにはオヤジ、世界一のオヤジやと思ってるから……

 −−これで親離れとうことになる?

 (亀)おれにはオヤジの替わりはないんで。

 −−お父さんのどういうところが好き?

 (亀)どういうところ好きとかそういうのはないけど、オヤジはおれらの親やから、それは血のつながった家族やし。

 −−これからお父さんと離れて練習することになりますが、ボクシングは大丈夫?

 (亀)大丈夫です。ちゃんとまた次、2階級制覇に向けて頑張っていきたいと思います。

 −−亀田スタイルは変えない?

 (亀)いろいろなトレーナーからいろいろなアドバイスはあると思います。また新たな亀田スタイルを兄弟で作っていきたいと思います。

反則行為の指示を認め謝罪する兄の興毅


TBS、興毅会見を生中継できず
10月27日9時59分配信 日刊スポーツ

 プロボクシング亀田兄弟の試合を独占中継してきたTBSは26日、長男興毅(20)が開いた謝罪会見を生中継できなかった。会見は午前9時に都内の協栄ジムで始まった。その時間にワイドショーを放送する日本テレビ、フジテレビ、テレビ朝日は冒頭から生中継。しかし、TBSは同時間は生活情報番組「はなまるマーケット」を放送。会見はニュースコーナーで数分取り上げただけだった。
 番組編成上の都合とはいえ、亀田兄弟が大阪に拠点を置いていた当時から追い続け、独占放送してきた同局が、謝罪会見は後れを取ったことになる。これまでの関係を考えれば、同局が情報番組を放送する午前11時以降に会見を開くよう依頼することもできたはず。しかし、同局関係者は「会見は協栄ジムと亀田家の話し合いで行われたもので、TBSは口を挟む立場にない。それに、周囲から言われるほど結び付きが強いわけでもない」と説明した。
 二男大毅(18)が反則を連発した内藤大助(33)との世界タイトル戦など同局の「亀田びいき」の放送内容は批判を浴びている。以後、反則問題も積極的に報じているが、独占中継の継続も含めて亀田家との距離の取り方には慎重になっている。


亀田父「院政」始動…まず“著書の引用禁止”
10月27日17時3分配信 夕刊フジ

 亀田興毅(20)の目に涙をたたえた謝罪会見は、おおむね好評だったようだ。真っすぐ前を見据え、反則指示を認め、父、史郎氏(42)への愛情を語りながら「独立」を誓う姿には、これまで一家に批判的だったファンの多くも共感を覚えた。だが、謝罪会見の同席を拒んだ父は、本当に子離れができるのか。早くも院政を懸念させる動きは始まっている。

 史郎氏は会見前日の25日午後10時ごろ、協栄ジムの金平桂一郎会長(41)に電話を入れ、「ボクシング界から身を引く」と伝えたという。金平会長はこの申し出を受け入れ、当初予定していた「解任」を「辞任」に変更した。

 同じ夜、複数のテレビ局に亀田プロモーションから連絡が入った。在京キー局の担当者はこう話す。「25日の夜、上層部に亀田プロから史郎氏の著書『闘育論』(集英社刊)から引用する場合は許可を受けるようにとの要求があった。25日までは問題がなかったのに。現場でどういう引用がダメか出版社にも確認をすると、『宣伝以外の引用はダメ』といわれた。この期に及んで、そんなこと言えるのかと驚いた」

 この局では26日、情報番組などで放送予定だった亀田関連の企画で、すでに制作済みだった素材をチェックし、引用部分の修正、カットの作業に追われたという。

 「闘育論」は史郎氏が、偽りの謝罪や勝つためには手段を選ばない、独特の「教育論」を記した著書で、亀田家騒動のルーツともいえる存在。本紙をはじめ、これまで多くのメディアが同書に満載された今日を予測させるエピソードを紹介してきた。

 亀田プロの代表取締役は史郎氏。ボクシング界からの引退をジム会長に告げた同じ夜、今後のプロモーション活動にも熱意を燃やしていたようなのだ。

 26日の謝罪会見では、異様な発表もあった。

 大毅(18)−内藤大助戦の翌日、10月25日に横浜で予定され、チケットも売り出されていた興毅のノンタイトル戦の中止が決まった。理由は「対戦相手が決まらなかったから」。しかし金平会長は26日、「内部調査の結果」として、すでに南アフリカの選手に相手は決まっていたこと、興毅が大毅戦のショックから「リングに上がれない」として勝手にキャンセルしたことを公表したのだ。


 試合の中止は興行主の協栄ジムから発表されていた。だが実際には、協栄側はマッチメークに一切ノータッチで、クラブオーナーのライセンスを持たない史郎氏のプロモーションに任せていたことになる。そしてこの複雑な契約関係はまったく解消されていない。史郎氏の亀田プロ社長の肩書もそのままだ。当然、「今後も父親が後ろから糸を引くのではないか」(ガッツ石松氏)といった懸念も消えない。

 協栄ジムと亀田家の間には、まず興毅や大毅が所属選手としての契約があり、トレーナーだった史郎氏はジムに雇用される関係でもあった。一方でジムは亀田プロと契約を結び、亀田プロとTBS、ジムとTBSもそれぞれ独自に契約を結んでいる。

 金平会長は、この複雑な契約関係について、「亀田プロは、ボクシング以外のことを管理する会社。そういう意味で、ボクシング以外のプロモーションについては(今後も)亀田家がやっていくと思う。それ以外のことは、私がやる」と話した。

 とはいえ、従来も「違反」とされていた亀田道場(東京・葛飾区)の使用も黙認してきた経緯がある。練習場の撤去も、今回の処分とは関係のないアマチュアの和毅(16)のため、といわれれば命令の根拠を失う。本来ジムが一括して行うことが原則のプロモートの主権を取り戻すことができるかも未知数だ。

 中堅ジムの会長が、こんな過去のエピソードを明かす。「以前、日本プロボクシング協会でカレンダーを作る際、原田(政彦)会長が亀田兄弟を起用しようとしたら、金平会長が亀田プロを通すことになっているといった。それは本来、おかしいことなんですよ」

 格闘技ジャーナリストの片岡亮氏は、史郎氏の“院政”問題の本質について「結局、残されたの問題は、金銭の絡む話に集約される」と指摘した。取材謝礼の交渉や放映権料の分配など金銭が絡む問題には、史郎氏が直接的に影響力を行使する立場にある。

 実際、26日の会見でも興毅は父親との関係について「今までと何も変える必要がないし、ちゃんと親父の言うことは聞いていきたい」と話した。

 老舗ジムの会長は「金平会長もオーナーライセンスの3カ月停止処分を受けているのに、プロモーターライセンスがあることを楯に、実質的な制約がほとんどない。史郎氏だって裏で兄弟に影響力を行使しても何の不思議はない」と話した。

 協栄ジムの処分に実質的な意味がなく、史郎氏の影響力が残る状態であることについて東日本ボクシング協会の大橋秀行会長は「協栄ジムの処分が軽過ぎるという指摘は、協会の会員からも聞こえている。今回の騒動ではボクシング界のさまざまな問題が指摘されたが、今後は会員の話も良く聞いて、理事会などで対処していくことになります」と語った。

 もともと亀田家の暴走は、ジムやボクシング業界、そしてメディアが人気を当て込んで特別扱いしたことで拍車をかけてきた。そのすべてが変わらなければ、史郎氏の「院政」を許し続けることになる。
亀田大毅 あまりに見苦しい負けぶり
<プロボクシング:世界フライ級12回戦>◇11日◇東京・有明コロシアム◇観衆6000人

ボクシング=WBCフライ級、内藤が亀田大毅を下し防衛
10月12日11時10分配信 ロイター
内藤パンチ
 [東京 11日 ロイター] ボクシングWBCフライ級のタイトルマッチ12回戦が11日、当地の有明コロシアムで行われ、同級王者の内藤大助(33)が、同ランキング14位の亀田大毅(18)を3―0の判定で下し、防衛に成功した。
 試合は、亀田が反則で減点3となり、大差の判定で内藤に軍配。挑発行為を繰り返していた亀田が内藤を抱え上げて投げる場面もみられるなど、後味の悪さが残った。
 内藤は試合後テレビ局に対し、予想以上に厳しい闘いだったと振り返りるとともに、亀田を下したことで国民の期待に応えられたと思うと述べた。



大毅見苦しい!反則!惨敗!/ボクシング
10月12日9時49分配信 日刊スポーツ
亀田ダーティファイト1 WBC世界フライ級14位の亀田大毅(18=協栄)が、お粗末な反則行為で世界初挑戦を台無しにした。同級王者の内藤大助(33=宮田)に序盤からキャリアの差を見せつけられ、自慢の強打は空転。劣勢の中で迎えた最終12回には度重なるレスリング行為で前代未聞の減点3を受けた。2人のジャッジが10ポイント差をつける0−3の大差判定負けで、デビューからの連勝も10(7KO)でストップ。亀田兄弟初の黒星となった。内藤は33歳1カ月の日本人最年長防衛記録でV1に成功した。
 最後はボクシングではなかった。最終12回、敗色濃厚の大毅は、内藤に猛進して押し倒した。すぐにレフェリーから減点1を通告された。だが、我を失った18歳に歯止めは利かない。今度は内藤をレスリング技のように抱え上げ、投げ落とした。さらに減点2が追加され計減点3。まるで試合を捨てるかのような暴走行為に、場内からブーイングが巻き起こった。
 予兆があった。8回終了後に公開された途中採点で、2人のジャッジが6ポイント差で王者を支持していた。9回にはもつれて倒れたところを、内藤から反則パンチを浴びた。焦りと怒りが入り交じり、最終回についに切れた。最後に若さを露呈した。最大10ポイント差がつく大差判定負け。試合後は会見を拒否して、ノーコメントで会場を立ち去った。
 試合も完敗だった。大毅の3倍のキャリアを誇る内藤の、変則的な動きにパンチを当てることができなかった。多彩なパンチを繰り出す王者に対し、ガードを固めて前進し、左フックを振り回すだけだった。試合後、協栄ジムの金平会長も「レフェリングとジャッジは公正。今日の負けは仕方ない」と完敗を認めた。
 真価が問われる試合だった。大毅は昨年2月のプロデビューから10連勝(7KO)。圧倒的な強さで白星を重ねていたが、対戦相手は実力不明な外国人選手ばかりだった。一部のファンからは「本当に強いのか」という批判が根強かった。日本と東洋王座を制し、世界タイトルを獲得した内藤に勝って、そんな批判を一掃するつもりだったが、まだ世界の力は備わってはいなかった。
 15歳も年上の王者を「ゴキブリ」と見下し、10日の調印式では「負けたら切腹するよ」とまで宣言した。相手を口汚くののしる挑発発言は、世間の反発も買った。この日の試合では入場から会場にはブーイングが起きた。試合後、場内からは「切腹しろ」などの罵声(ばせい)が飛んだ。これまでの常識外れの言動への反動だった。(写真=12回、内藤大助をリフトアップする亀田大毅)



名城が大毅の反則行為を非難
10月12日9時49分配信 日刊スポーツ
亀田反則2 国民の期待に応えた! 王者の内藤大助(33=宮田)が因縁の「亀田」を下して初防衛に成功した。狙っていたKOは逃したが、最大10点差の完勝だった。9月初旬に古傷の右まぶたの手術も受けるトラブルも乗り越え、33歳1カ月での世界王座防衛は、徳山昌守の31歳5カ月を抜いて国内ジム所属選手の最年長記録となった。内藤の通算成績は32勝(20KO)2敗2分け。
 9月に内藤とスパーリングを行った前WBA世界スーパーフライ級王者の名城信男(25=六島)は、大毅の反則行為を激しく非難した。「最低。ボクシングに対する冒とく。どんなKO負けよりひどい負け方だと思う」と同じプロボクサーとして怒りを隠さなかった。リングサイドで観戦し、試合後は内藤とガッチリと握手。「内藤さんが勝って安心しました。もっといい試合になると思っていた」と複雑な表情を見せていた。

 亀田兄弟の不敗神話も途切れた。長男興毅と合わせて27戦目でプロ初黒星。父史郎トレーナーは会場を引き揚げた後「この悔しさをバネにして頑張るしかない。大毅は一から出直しや」とコメントを出した。大毅はまだ18歳。この日も絶対に倒れない体の強さ、一発のパンチの重さなど高い能力は見せた。汚名返上するためにも、このまま終わるわけにはいかない。【田口潤】


亀田ダーティファイト5 

内藤vs大毅戦に厳戒警備体制
10月12日9時49分配信 日刊スポーツ
 内藤大助(33=宮田)−亀田大毅(18=協栄)戦は、通常の世界戦の約1・5倍、200人もの警備員が配置される厳戒態勢で行われた。両選手の入場シーンは入念にリハーサル。暴漢らの乱入を防ぐため、花道には従来よりも多く警備員が配置された。両選手が引き揚げる際は、通路確保のためロープが張り巡らされ、なだれ込もうとしたファンが食い止められた。
 両選手の応援団の接触も避けた。昨年9月の大毅−サンチェス戦で、ファンによる乱闘が起きただけに内藤の約120人、大毅の約1300人の応援団は、会場の正反対に陣取った。両選手のファンが接触する売店でも、口論の原因にならないよう、自然と列に並ぶよう、柵を設けるなどの特別措置が取られた。


大毅の反則に森田氏失格負け
10月12日9時49分配信 日刊スポーツ
亀田反則1 前代未聞の亀田の反則にWBC審判委員を務める森田レフェリーは「わたしなら失格負けにする。あの行為はひどい」と嘆いていた。3万試合以上を裁いた名レフェリーも、レスリング行為による減点3に憤りを隠せなかった。

 一方で「内藤有利だというプレッシャーで動きが良くなかった」と漏らした。アンチ亀田の急先鋒(きゅうせんぽう)として、ポスターに「国民の期待を背負う」と自ら考えて入れた。勝利を見込んだテレビ、ラジオからは10本以上の出演依頼が殺到。のしかかる重圧を執念で乗り越えた。
 1カ月前に危機を迎えていた。9月7日のスパーリングで、古傷の右目上を切って出血。程度によるが、ボクシングで切れた傷は全治1カ月はかかるといわれる。初防衛戦中止も頭によぎった。緊急手術で5針縫い、辛うじて回避した。この日も3回に右まぶたをカット。だが古傷とは5ミリほど少し下にずれていた。運も味方した。
 2度目の防衛戦は前王者で同級1位のポンサクレックとの再戦が有力で、年末年始のタイ開催という厳しい日程が待ち受ける。ポンサクレック側の持つ興行権(オプション)の交渉次第では、亀田家の長男興毅との対戦の可能性もあるが、「今はゆっくり休みたい」と明言は避けた。「亀田を破った男」が、名実ともに日本ボクシング界の主役に躍り出た。【大池和幸】



内藤の妻、母がウルウル
10月12日9時49分配信 日刊スポーツ
息子にキスされる内藤 観客席では、真弓夫人(34)長男亮君(2)と一緒に、両親も祈るような表情でリングを見つめていた。母道子さん(65)は「もう立派。自慢の息子です。お疲れさまと言ってあげたい」と目を潤ませた。「これでいじめられっ子は返上ですね。胸を張って豊浦に帰ってきてほしい」とねぎらった。9日に誕生日を迎えた父誠さん(73)も「いい誕生日プレゼントになりました」とうれしそうだった。(写真=長男からキスされる内藤)



大毅3点減点にも処分なし
10月12日9時49分配信 日刊スポーツ
 WBC世界フライ級14位の亀田大毅(18=協栄)が、お粗末な反則行為で世界初挑戦を台無しにした。同級王者の内藤大助(33=宮田)に序盤からキャリアの差を見せつけられ、自慢の強打は空転。劣勢の中で迎えた最終12回には度重なるレスリング行為で前代未聞の減点3を受けた。2人のジャッジが10ポイント差をつける0−3の大差判定負けで、デビューからの連勝も10(7KO)でストップ。亀田兄弟初の黒星となった。内藤は33歳1カ月の日本人最年長防衛記録でV1に成功した。
 3点減点という世界戦で前代未聞の反則行為を犯した大毅に関して、日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長は「処分はしない」との考えを示した。JBC関係者によると「国内の世界戦で3点減点は記憶にない」という。国際的マッチメーカーのジョー小泉氏は「海外ではラフファイトにより2点減点を2度(計4点)されたことがあるが、国内で3点減点は聞いたことがない」と話した。

亀田ダーティファイト4


生中継のTBSに電話殺到
10月12日9時49分配信 日刊スポーツ
 内藤大助(33=宮田)−亀田大毅(18=協栄)の試合を生中継したTBSは大毅が表彰式の最中に無言で引き揚げる様子と、内藤の勝利者インタビューまで放送した。終了後、同局には視聴者から電話が相次いだ。関係者によると大毅に対し「切腹させろ!」という声が多かったという。

“TBS炎上” 「亀田寄り」と苦情が殺到
10月12日12時38分配信 産経新聞
 11日に行われた世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチのテレビ放送をめぐり、放送したTBSに「亀田大毅(協栄)寄りの実況、解説だ」などという抗議の電話やメールが殺到している。
 TBSによると、12日午前9時までに、電話857件、メール628件の抗議や問い合わせが寄せられた。最も多かったのは、放送開始からゴングまでに約1時間あったことに「長すぎる」という抗議。「なぜ亀田は切腹しないんだ」という質問もあったほか、亀田が内藤大助(宮田)を投げ飛ばす試合に「プロレスみたいだ」という意見も寄せられた。

「実況解説が亀田寄り」TBSにクレーム殺到
10月12日12時51分配信 読売新聞
 11日にTBS系で放送された「プロボクシングWBC世界フライ級タイトルマッチ・内藤大助×亀田大毅」戦の平均視聴率は、試合を中継した午後7時43分からの「第2部」で28・0%だった。
 瞬間最高視聴率は判定を伝えた同8時47、48分の37・5%(いずれも関東地区=ビデオリサーチ調べ)。
 またTBSには、試合終了後の午後9時から12日午前9時までの間に「実況や解説が亀田寄りではないか」などの意見やクレームが、電話やメールで約1500件寄せられた。

“亀田寄り”解説反省…鬼塚氏HPで激白
10/18 22:51

 亀田問題では、世界戦を放送したTBSにも批判が噴出している。その矢面にたった一人が解説を担当した元世界王者の鬼塚勝也氏で、同氏は自身のホームページで自己批判していた。
 大毅と同じ協栄ジム出身の鬼塚氏はHPの中で、『今回、TBSからニュートラルな解説をと念を押された』としながらも、内藤と大毅の実力差を目の当たりにして『逃げ場のない18歳の若者を見て、自分の母性のような心が動いた』という。 こうした心境から、『内藤選手に対して無礼な解説になっていた』と亀田寄りの解説が増えたことを認め、『自分が第三者としてこの試合を観ていたら“ふざけんな”と思っただろう』と心情を吐露している。

亀田一家に暴走許した「JBC」と「TBS」
10/16 00:14 iza

 相手を挑発するパフォーマンスで賛否の渦を巻起こしてきた亀田父子に厳罰が下った。これまで目立っていたのはリング外での言動だったが、世界戦のリングを汚した反則行為の数々に世論は一斉に反発、及び腰だった日本ボクシング協会(JBC)も厳罰で臨まざるを得なかった。人気低迷の起爆剤として亀田人気に寄りかかり問題行動の芽を摘み取れなかったJBC、視聴率のとれるタレントのように担ぎ上げてきたテレビ局。ブームに乗った両者にも責任の一端はありそうだ。
 世界戦での反則行為に対し、JBC側は試合当日の11日、処分について明言を避けていた。しかし翌12日、JBCに抗議の電話が殺到し、事態は急変した。「ボクシングではない」「あれでも世界戦なのか」。圧倒的なファンの声を無視するわけにはいかなかった。
 平成15年12月、亀田3兄弟の長男、興毅選手が「秒殺」をうたい文句にKOデビューを飾った。派手なパフォーマンスと個性的言動。あっという間に話題を独占する。人気低迷にあえいでいたボクシング界はブームを歓迎、TBSも亀田一家をタレント扱いした。この扱われ方が亀田一家の増長を促したといえる。
 反則ととれる行為も目打つようになる。昨年3月、興毅選手のKOパンチは明らかにローブローだったし、今年2月、大毅選手は相手にのしかかるようにして強引にダウンを奪っている。技術指南役の史郎トレーナーも昨年9月、大毅選手のノンタイトル戦で観客と乱闘騒ぎを起こし警察から事情聴取されている。
 JBCの安河内剛事務局長は、過去の問題行動が今回の厳罰に加味されたことを認めた上で「威嚇、恫喝(どうかつ)はチーフセコンドにあるまじき行為」と厳しく指摘した。しかし亀田一家を放任した責任については「そんな思いもする」と不作為を認めたものの、「興行面には深く立ち入れない」と言葉を濁しただけだった。
 亀田陣営の試合を独占放送してきたTBSにも視聴率重視のあまりタレント扱いし過ぎた点はなかったか。スポーツ放映のあり方にも一石を投じた形だ。(国府田英之)


興毅 宣戦布告“オレが敵取る”
10月12日10時26分配信 デイリースポーツ
亀田ダーティファイト2 “大毅の敵は俺が取る-。興毅が王者・内藤に宣戦布告した。「次、俺が敵を取ったるよ」。試合後、関係者を通じて出したコメントに決意を込めた。信じて疑わなかった大毅の勝利は夢と散ったが、このまま黙っているわけにはいかない。
 現実は厳しかった。終了のゴングとともにうっすらと涙を浮かべ、大毅をやさしく抱きしめる。敗戦を宣告されると、うつむく敗者を支えるようにしてリングを降りた。国内史上初の兄弟世界王者誕生の野望は散った。
 自らの身をていしてまでも大毅の世界獲りを後押しした。興毅はフライ級での2階級制覇を狙っているが、史上最年少記録を狙う大毅の挑戦を優先させた。大毅を盛り上げるためにテレビ出演を繰り返して試合を宣伝。スパーリングパートナーを務め、調印式でも口で内藤を挑発した。
 10月25日に試合(対戦相手は未定、パシフィコ横浜)を予定している。試合前の大事な時期にもかかわらず、疲れを重ねることをも度外視して行動を起こした。大毅に世界のベルトを巻かせたい一心だった。
 兄弟合わせて27戦目での初めての敗戦。ショックは大きく、試合後の会見を一家そろって拒否した。険しい表情の父・史郎氏を先頭に無言で早々と会場を後にした。史郎氏は9回終了後に大毅にビンタをして気合を注入。眠れぬ夜が続き1日の睡眠時間は4時間ほどだったが、最後まで大毅の前では“強い父”を貫いた。亀田家の総力を結集して挑んだ一戦だった。
 興毅はWBCフライ級3位にランキングされ、内藤への挑戦資格を持つ。亀田家初黒星という屈辱を晴らすには、雪辱しか残されていない。



内藤“国民の期待”に応えられた!
10月12日10時26分配信 デイリースポーツ
内藤大助 WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦(11日・有明コロシアム)、亀田に初黒星をつけた。王者・内藤が世界初挑戦の同級14位、亀田大を最大10ポイント差をつけ3-0の判定で下し、史上最年長の33歳1カ月での防衛に成功した。内藤は序盤から着実に有効打を重ねる完勝で初防衛に成功。荒れた一戦を制した内藤は、年明けに前王者・ポンサクレック・ウォンジョンカム(30)=タイ=とのV2戦に臨む可能性が高まった。
 キャリアで上回る王者が、15歳年下の挑戦者に“ボクシング”を見せつけた。「ゴキブリ」とののしられても、大人の対応を見せてきたが、亀田一家に日本人として初めて立ちはだかったリングでは、容赦なくパンチを浴びせて制裁した。
 ガードを固め、頭から真っすぐに出てくる大毅に対し、サイドに動いて距離を取りながら多彩なパンチを打ち込んだ。ここまで対日本人22戦無敗の実績はだてではない。3回に右目上をカットして流血したが、中盤からは相手を見切って打ち合い、試合を支配した。
 9回にもみ合い、投げられて転倒。怒って後頭部にパンチを浴びせて減点を食らった。最終回も大毅の相撲(投げ)&レスリング(タックル)で倒されたが、最大10ポイント差の完勝だった。
 「めちゃうれしい。国民のみなさんに、この喜びを伝えたい」と笑みがこぼれた。挑戦者に「負けたら切腹」とハラキリマッチを迫られたことにも「最初から切らないと分かっているから、ねちねち言ったらかわいそう」と、言質にこだわることはしなかった。
 34秒KO敗退と24秒KO勝利の記録を持つ“最短男”だが、今回は33歳1カ月の国内最年長防衛という新たな勲章も手中に。大毅について「いい選手」としながらも“反則行為”にクレーム。「もみ合ったときは必ずサミング(目つぶし)してきたし、太ももを打ってきた。もっとクリーンなボクシングを磨いた方がいい」と諭した。
 見えないプレッシャーに押しつぶされそうにもなった。真弓夫人は「負けたら夜逃げだねと言ってたんですよ」と証言したが、勝ったことでそれも杞憂(きゆう)に終わった。12月に前王者ポンサクレックとの再決着戦が予定されるが、宮田博行会長は「少し休ませてやりたい」と12月を回避して年明けにV2戦を実施したい意向を示した。



内藤が大毅「全然弱かった」
10月12日9時49分配信 日刊スポーツ
勝った内藤 内藤コールが鳴りやまない。判定を聞いた王者がコーナーポストで雄たけびを上げると、場内のボルテージは最高潮に達した。「ポンサクレックに比べて全然弱かった。亀田に黒星をつけたということで、国民の期待に応えられた」と、うっぷんを晴らすように話した。喜びを誰に伝えたいかと問われ、「国民です」と笑いを誘った。
 経験の浅い18歳の挑戦者を全く苦にしなかった。自在に動いて手数、有効打とも圧倒。8回終了後の公開採点では2人が6点差、1人は4点差で内藤にリードを与えた。KOされない限り勝利が見えていたが、自分を「ゴキブリ」呼ばわりする相手を許すわけにはいかない。しかも、大毅はサミング(親指で相手の目など突く行為)や太ももへのパンチなどの反則行為を仕掛けてきた。
 「ぶん殴りたくなった」と怒りを見せ、9回には勢い余ってスリップダウンした大毅に攻撃して1点減点された。「殴り合いしても勝てる自信はある」とリスクを冒してKOを狙う姿勢を貫いた。「思った以上にいい選手。パンチも当たらなかったし。もっとクリーンに戦えばいいのに。反則が上手だったね」。皮肉たっぷりに振り返った。



亀田家初黒星
10月12日10時26分配信 デイリースポーツ
亀田ダーティファイト3 凍りついた表情が、厳しい現実を物語っていた。判定が下された大毅は、リング上で王者と視線すら合わせることなく、家族に支えられてリングを下りた。激戦を物語る乱れた金髪。18歳には過酷な状況の中で、守ってくれるのは家族だった。
 王者・内藤に試合後、「前王者のポンサクレックに比べて全然弱かった」と評されるほどの屈辱も味わった。最終12回、保っていた集中力が途切れた。クリンチでもみ合うなか、内藤をすくい投げのような格好で投げ飛ばした。
 レフェリーが割って入り、大毅に減点1を宣告。ヒートアップした大毅は再度、クリンチの際に内藤を抱え込み、バックドロップのようにそのままキャンバスにたたきつけた。これが故意の反則行為として減点2。1ラウンドで計3点を減点されてしまった。
 序盤、ガードを固め前進する亀田スタイルの大毅に対し、内藤は距離を取って応戦。KO狙いの大毅は内藤が入ってきたところに左フックを合わせにいった。だが老かいな内藤はガードの上からでもおかまいなしにパンチを放った。8回終了後の採点は6ポイント差が2人に、4ポイントが1人。勝利するにはKOしか手段はなかった。
 内藤のクリンチとバッティングに序盤からいらだちを隠せず、何度もレフェリーにアピールした。両者もみ合う展開で、9回には内藤がスリップ後の加撃で1点減点。互いにエキサイトし、試合は乱戦模様となった。
 3回には左フックで王者の右目の上を切り裂いた。試合前日の調印式では「負けたら切腹」を宣言し、まさに決死の覚悟で臨んだ一戦で「気概」は見せた。ただ王者の老かいなボクシングとキャリアの差を埋めることはできなかった。
 試合後は無言を貫いた大毅だったが、父・史郎氏(42)が心境を代弁した。「この悔しさをバネにまた頑張るしかない。大毅は一からの出直しや。明日からは次の興毅の試合に集中する」と傷心の二男を気遣いながら力強く再起を宣言。
 この夜、世界のベルトを手にすることはできなかった。まだ18歳。この悔しさを晴らすには、無限の可能性が宿るその豪腕で、世界をもぎ取るしかない。


亀田ダーティファイト6


亀田大毅が敗戦の弁「今回は完敗やった。それは素直に認める」
10月12日17時34分配信 スポーツナビ
 11日のWBC世界フライ級タイトルマッチ(東京・有明コロシアム)で王者の内藤大助に3−0の判定で敗れた亀田大毅が、協栄ボクシングを通じてコメントを発表した。
 コメント全文は以下の通り。
■亀田大毅のコメント(原文ママ)
 今回は完敗やった。それは素直に認める。初めての世界戦で課題も分かった。これからは精神面も鍛えていきたい。体と心をもっと鍛えてまた世界の舞台に立ちたい。応援してくれたファンのみんなにはぶさいくな試合をしてもうてほんまに悪いと思ってる。しばらくは休んで、そしてまたトレーニングを開始する。これからも応援よろしく頼んます。
■亀田史郎トレーナーのコメント全文(原文ママ)
 11日のタイトル戦での大毅の反則行為は、故意ではありません。大毅の若さ、精神的な未熟さが出た結果だと思います。セコンドについたトレーナーとして大毅の反則行為を止められなかった事は反省しております。ただこれも闘志の現れであって、結果として反則行為となってしまったことをご理解していただきたい。大毅本人も深く反省し、一から出直す覚悟ですので、今後ともよろしくお願いいたします。


亀田興、大毅への反則指示否定「あれは亀田家のボクシング用語」
10月12日18時51分配信 スポーツナビ
 11日に行われたWBC世界フライ級タイトルマッチ(東京・有明コロシアム)に関して亀田家の長男、亀田興毅が協栄ボクシングを通じてコメントを発表した。
 コメント全文は以下の通り。
■亀田興毅のコメント(原文ママ)
 11ラウンドの開始前の俺の発言が誤解されてるみたいやけど、あれは亀田家のボクシング用語で誤解されてるようなもんやない。あれはヒジを上げてしっかりガードして、目の位置を狙えいう意味。亀田スタイルの基本や。それに今のグローブはサミング出来へんように親指のところが縫いつけられてるから、サミングなんて出来るわけあらへん。俺が大毅に反則をさせるような事は絶対にあらへん。



ボクシングの価値を損ねる亀田大毅の世界戦
10月12日14時53分配信 オーマイニュース
 11日夜に東京・有明コロシアムで行われたWBC世界フライ級タイトルマッチは、内藤大助(宮田)が亀田大毅(協栄)を大差の判定で破った。2人のジャッジが117対107で内藤、ひとりのジャッジが116対108で内藤と、3名とも内藤を支持する文句なしの勝利であった。
 私の採点でも、117対108で内藤に軍配があがった。亀田の数少ない、いいパンチに注目し、甘い採点をしても、これだけの差がついた。甘い見方をしなくては、ポイントを取るラウンドがなかなか見つからなかったほどだ。最初の4Rで亀田には勝ち目がないのが明白になっていた。
 グローブで頭部を覆うようにして前進するのはいいが、手が出ない。前進するのは、相手との間合いを詰めて強いパンチを打ち込むためのはずなのに、それがない。ガードが堅いのはディフェンスの基本であるが、攻撃と一体になっていなくては意味がない。亀田は、ただ守っているだけであった。試合前のビッグマウスとは違い、打たれることを極端におそれる憶病さがかいま見えた。
 厳しい言い方になるが、この試合はWBCの世界タイトルマッチにふさわしくない、ひどく低レベルなものであった。WBCの権威を汚すものと言っても過言でははい。観戦者に過ぎない私までも、WBCを特徴づける、あの緑のベルトを巻いた過去の名チャンピオンたちに申し訳ない気分になってしまった。
 仮にも世界に通用する厳しいルールのもとで行われるプロフェッショナル・スポーツである。それが、亀田大毅という子どものけんかのような行為におよぶ選手によって、プロスポーツでなくなってしまった夜であった。
 18歳9カ月5日という史上最年少でのチャンピオン誕生かと注目されたが、これまでの最年少記録保持者である井岡弘樹(18歳9カ月10日)に遠くおよばない試合しかできなかった。
 もっともひどい場面は、最終12Rに亀田が内藤をあからさまに投げたシーンである。最初に内藤と、もつれるように倒れたところで減点1をレフェリーに告げられた。本来、プロボクサーならば、これからあとは決して投げは打たない、いやジャッジの目に投げたように写ることさえ注意深く避けるものである。
 ところが、亀田は2度目には内藤を抱え上げて、投げ捨てた。誰の目にも明らかな投げであった。レスリングや柔道の試合ではないのだから、許されることではない。再度減点を取られたのはもちろんのことである。その後も、内藤の脇に手を差し入れて投げを打とうとする行為があった。レフェリーは、この最終12Rだけで合計3点もの減点を亀田に与えた。
 井岡弘樹に遠くおよばないと書いた理由は、ここまでで明らかであろうが、次のエピソードを示せばさらに説得力を増すだろう。井岡はかつて、“街中”というリング外で言いがかりをつけられたときにも、その拳を振るうことはしなかった。ひたすら我慢して、その場をしのいだ。これは当時、美談として報道された。
 井岡は、ボクシングデビュー前から優等生だったわけではないが、プロボクサーがどうあるべきか、名伯楽としてたたえられた故エディ・タウンゼントから多くを学んだ。
 トレーナーのエディ・タウンゼントは、ボクサーはグローブを置き、引退してからの人生の方が長いことを理解し、「ボクシング辞めたあとの人生の方が長いのよ。誰がそのボクサーの面倒を見てくれるの?」という名セリフとともに、とても大事にボクサーを育てた。負かした相手のことも気遣う、心のひろく温かな指導者であった。ボクサーたちは、エディ・タウンゼントのもとで、体を鍛え、ボクシング技術を磨き、地位にふさわしい心も育てていたのである。
 亀田には、よき指導者がいない。不服があると怒鳴り散らすような父親がトレーナーでは、将来の大成は見込めない。厳しい練習に日々耐える亀田兄弟の努力は、率直に評価できる。しかし、相手を冷静に分析し、戦況に応じて作戦をラウンドごとに練り直し、ボクサーを送り出す賢明なセコンドがいなければ、苦戦は避けられない。今回の試合でも、亀田のセコンドからは「まとめていけ」というげきが飛ぶばかりであった。
 亀田はいい左フックを持っており、内藤は右のガードが下がり気味であるので、タイミングをつかみさえすれば、ポイントを取るようなクリーンヒットをもっと当てられたはずである。頭を下げて、ただ前に出て行くだけでは、相手を崩せない。
 ようやく体が起きて、パンチを出し始めたのは7Rあたりからであった。ここまで、ほとんど内藤がフルマークでポイントを重ねていたので、遅すぎる。体が起きてからは、時折パンチを当てる一方で、内藤のパンチを浴びる場面が多々あった。
 レフェリーには気づかれなかったが、頭から突っ込んで、内藤のみぞおちに一撃を食らわしたシーンもあった。9Rからは、互いにくっついてはクリンチし、もつれて倒れることが多くなった。地に足が着いていない証拠である。あれほどもつれて選手が倒れる試合もめったにない。内藤もラフになり、減点1をもらった。しゃがんだ状態の亀田の後頭部を軽くたたいたのである。もっとも、その前に亀田が内藤を強引に投げたという伏線があったが。
 内藤はこの日まで35戦も試合をこなしているので、顔に傷跡が残る。心配通り、そこに亀田のパンチや頭が当たって出血し、リングドクターのチェックを受けていた。
 古傷となっているので、相手のパンチを決して受けない、よほどうまい闘いをしなくては、これからの試合でも出血してしまうだろう。今回の試合で初防衛に成功したが、防衛を続けていくには、変則的な動きもいいが、当てさせないボクシングスタイルをしっかり確立する必要がある。
 ガードを固めて前に出てくるだけの相手は、いわば“動くサンドバッグ”と同様である。ガードの上からでも効かせられるパンチ力を持っていれば、3R以内に倒せていただろう。ポンサクレック(タイ)という17度も防衛した強いチャンピオンからベルトを奪ったのにふさわしい試合を見たかった。
 追記すれば、放送したテレビ局は亀田大毅を持ち上げすぎた。世界戦に挑む資格もないレベルの選手をもてはやした責任を痛感して、もっと良質なボクシングの試合を放映すべきである。中南米には、日本では知られていなくても、はるかにレベルの高い選手がいることを世の中に伝えていってほしい。
 今回の試合前の盛り上げにつられて見てしまった観戦歴の浅い視聴者は、失望して、もう見ないだろう。長い目で見れば、結局はボクシング離れを招き、ゴールデンタイムでのボクシング放映がますます困難になるだけである。
 まずは、チャンピオンのことを“ゴキブリ”呼ばわりした場面をくどいほど放映した見識のなさを反省すべきである。亀田選手だけにすべてを負わせることはできない。
 終盤、場内の歓声は「内藤! 内藤!」でほとんど圧倒していた。会場に足を運ぶボクシングファンは実力の開きを知っていた。ひとりテレビ局だけが、最後まで“ビッグパンチ”による逆転を期待していたのは恥ずかしいことである。
 ボクシングの醍醐味(だいごみ)は、強いパンチが交錯し、攻防一体となった芸術的な闘いを堪能するところにある。関係者は、ボクシングの当たり前すぎる原点を見つめ直すべきである。
(記者:大倉 寿之)



亀田大に1年間ボクサーライセンス停止
10月15日20時14分配信 時事通信
お猿の行進日本ボクシングコミッション(JBC)は15日、亀田大毅(中央)に1年間のボクサーライセンス停止、父親の亀田史郎氏(左)に無期限のセコンドライセンス停止処分を科すことを決めた(11日撮影)



大毅、丸刈りで会見も無言で去る…内藤への謝罪なし
10月17日17時43分配信 スポーツ報知
大毅を気遣う父史郎氏 世界タイトルマッチで悪質な反則を繰り返し1年間のライセンス停止処分を受けたボクシングの亀田大毅(18)=協栄=が17日、父の史郎トレーナー(42)、協栄ジムの金平会長とともに東京都内の日本ボクシングコミッション(JBC)事務局で試合後初めて記者会見。しかし大毅、史郎トレーナーからチャンピオンの内藤大助(33)=宮田=へ明確な謝罪はなかった。亀田父子は会見に先立ちJBCに陳謝した。

 頭を丸めて会見場に現れた大毅はずっと下を向いたまま。会見では金平会長がまず謝罪し、続いて史郎トレーナーが「ご迷惑をかけてすみません。これから一歩一歩やっていきますので。よろしくお願いいたします」とあいさつ。続いて大毅が現在の心境について発言を促されたが、大毅は下を向いて黙ったまま頭を数度横に振っただけ。この後すぐに大毅は退出、ひと言も発することなく2分足らずで会見場を後にした。

 代わって史郎トレーナーは、大毅が前夜自発的に頭を剃って会見に臨んだと説明。「家でもずっとあの(黙った)状態です。みんなの前に出てしゃべられへんでも、態度でわかってもらおうという気持ちです」と話した。 

 史郎トレーナーは質問者を時折にらみつけ、内藤への謝罪については「日を改めて考えている」と述べるにとどめ、会見はわずか10分程度で打ち切られた。

 内藤大助「ああいう態度の亀田親子を見るのは初めて。落ち込んでるなと思った。ぼくの18歳の時なんてもっともっとガキだった。亀田君はこれからもっともっと強くなるし、大人として成長すると思います。(タマを打てと言ったとされる件についても)済んだことですから。処分は出ましたし、僕もいいたいことを言ったし。直接来てくれるならボクもちゃんとした態度で会いたい。今度会うときには『この間はお疲れさま!』みたいな感じで普通に話せたらいいと思います」



亀田興がJBCに謝罪
10月18日17時2分配信 時事通信

 日本ボクシングコミッション(JBC)は18日、世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトル戦(11日)で亀田大毅(協栄)が反則行為を繰り返した問題で、試合のセコンドについた兄の亀田興毅(協栄)がJBCに対し、電話で「今回の件を厳粛に受け止め、陳謝いたします」と謝罪したと発表した。
 亀田興はJBCから「セコンドとして不適切な指示があった」として厳重戒告処分を受けている。同選手は17日に亀田大と父親の亀田史郎氏が記者会見した後、無言だった亀田大に代わり謝罪の談話を発表していた。


亀田大毅が内藤に謝罪 父は同行せず
10月18日17時17分配信 産経新聞

 世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチで反則を繰り返し、日本ボクシングコミッション(JBC)から処分を受けた亀田大毅(18)=協栄=が18日午前、対戦相手の内藤大助(33)=宮田=に対し謝罪を行ったことが分かった。
 内藤サイドから連絡を受けたJBC、協栄ジムの金平桂一郎会長らが明かした。亀田大は東京都内にある内藤の自宅を訪れ謝罪。父の史郎氏は同行せず、電話で内藤に謝罪したという。
 内藤はJBCを通じ、「突然、自宅まで来られてびっくりしましたが、大毅選手から直接、謝罪を受けて誠意が伝わりました。大毅くんは素質のある選手なので、これからも頑張ってほしい」とのコメントを発表した。
 亀田父子は17日にJBCを訪れ謝罪したが、内藤に対しては謝っていなかった。

大毅の謝罪は車中だった!内藤「終わりにしようと言った」
10月21日8時2分配信 サンケイスポーツ

 (20日、後楽園ホール)「亀田3兄弟」の二男・大毅(協栄)を破った、WBC世界フライ級王者・内藤大助が会場に姿をみせた。同じ宮田ジムに所属し、ともに33歳、王座に挑戦したリッキー・ツカモトの応援にかけつけた。

 サインを求めるファンに囲まれ、「断ったら、『ひと気がないところに行きましょう』といわれて、トイレに連れ込まれた」と苦笑い。反則行為で日本ボクシングコミッションから処分を受けた大毅が18日に王者の自宅を訪れて謝罪したが、その場所は正確には、人目を避けて自宅前にとめられた亀田家の車の中だったことを明かし、「もう済んだこと、終わりにしようと言った」。今月中に北海道・豊浦町へ凱旋する予定。


史郎氏が興毅にあてた手紙に丸写し疑惑…アニメのせりふに酷似
10/18 10:15 iza

バンババン  ボクシング界の名物一家、亀田家の父、史郎氏(42)がかつて長男、興毅選手(20)にあてた手紙に“丸写し疑惑”が浮上している。昭和48年10月から1年間放送されたアニメ「侍ジャイアンツ」のセリフに酷似しており、ネット上で話題となっている。

 手紙は、昨年8月にTBS系スポーツ番組「Jスポーツ」(現在「Jスポ」)で紹介。史郎氏が世界王者となった興毅に送った直筆とみられる手紙で、司会者によって読み上げられた。感動の内容だが、実は侍ジャイアンツ最終回で「川上哲治監督」が主人公の「番場蛮」に送ったメッセージとそっくりなのだ。


 書き出しの「興毅ほんとうにおめでとう。お前はもう親父だけの者ではない」は、セリフの「番場よ、本当におめでとう。お前はもうジャイアンツだけの侍ではない」とウリ二つ。手紙の「戦陣の谷に何度落ちようと前え進め」はセリフの「千尋の谷に何度落ちようと前へ進め」に相応。誤字はご愛嬌とはいえ、中身はセリフをなぞらえたような内容だ。

 動画投稿サイト「ニコニコ動画」には、音声なしの番組の映像にアニメの音声を付けた「作品」が投稿され、2万回以上も閲覧された。ネットの掲示板で話題になり、17日にはTBSのラジオ番組でも取り上げられた。

 TBSの広報部は「放送時にアニメのセリフと似ているという認識はなかった。史郎氏が素直な気持ちを綴った手紙ですし、視聴者からの問い合わせもない」。アニメ侍ジャイアンツの著作権者の一人である制作会社トムス・エンタテインメントの関係者は「私信なので問題視する予定は今のところありません」としている。アニメは梶原一騎氏原作のスポ根モノで放映当時大人気だっただけに、史郎氏のオマージュなのだろうか?


亀田3兄弟の“大阪の母”複雑「いい子だった…」
10/17 19:13 iza

 亀田一家への批判の声が厳しさを増す中、兄弟の行く末を案じているのが、ボクシングの基礎をたたき込んだ大阪・天下茶屋にある「グリーンツダ ボクシングクラブ」だ。井岡弘樹(38)や山口圭司(33)、高山勝成(24)という3人の世界王者を輩出した関西の名門ジム。兄弟もそんな栄光の1ページを築くはずだった。母親代わりとして、3人を育てた津田セツ子オーナー(63)は複雑な気持ちで兄弟を見ている。

 「昔は、あんなことをする子たちではなかったのに。3人ともしっかりあいさつできるいい子だった。東京に行って180度変わってしまったんですね。原因はやっぱりお金では…」
 津田さんは今年2月、夫で創設者の博明氏(享年62)を亡くしてからは女手でジムを切り盛りしている。井岡らを擁した全盛期には約300人の選手・練習生を抱えた。現在は、それでも約60人が通う。
 亀田兄弟がジムにやってきたのは1999年。当時中学1年だった興毅が、博明氏と史郎氏(42)の共通の友人である焼肉店主の紹介で門を叩いた。「店主に『手のつけられない暴れん坊なんで、しっかり育ててあげて』と託されたのを覚えています」とセツ子さん。その後に大毅、しばらくして三男の和毅もジムに通い始めた。
 3人の世界王者を育てた名伯楽・博明氏は、すぐに興毅と大毅の才能を見抜き、和毅とともに「亀田三兄弟」として売り出すことを決めた。

 「大毅は練習でもガードで身を固めながら、どんどん前に進んでいくという今と同じファイティングスタイルでした。私が見る限り、興毅よりも根性がありましたね」
 兄弟以上に横暴な振る舞いで処分を受けた史郎氏についても、「車イスだった会長(博明氏)を気遣って、私たちの自宅の風呂に手すりをつけてくれたり、やさしい面もありました。興毅が知人にケンカを売られた時には、『ウチの子は、ボクシングやってるから、ケンカはでけへんのや!』と相手を説得しに行ったこともありました」と話した。
 だが、練習方法や対戦相手など方針の違いをめぐって亀田側とジム側が対立。2005年4月に3000万円(推定)の移籍金で興毅が協栄ジムへ移籍し、大毅らも追随。“縁”はここで、切れた。

 反則試合以降はジムに亀田一家の過去についての取材要請が相次ぎ、セツ子さんは戸惑いを隠せないでいる。亀田一家が協栄ジムに解雇されるという情報も流れており、受け入れ先として出身ジムが注目されてもおかしくない状況にある。セツ子さんは、はっきり言い切った。
 「移籍以降は連絡を取っていません。昔のことだし、もうウチとは関係ありませんので、その質問にはコメントしかねます」
<世界陸上>ヌデレバ優勝 土佐が銅メダル 女子マラソン
9月2日9時48分配信 毎日新聞

大阪市長居陸上競技場 第11回世界陸上選手権大阪大会最終日の2日、女子マラソンが大阪市・長居陸上競技場を発着点とする42.195キロのコースで行われ、土佐礼子(三井住友海上)が、2時間30分55秒で3位に入り、今大会日本勢初となるメダルを獲得した。優勝は2時間30分37秒のヌデレバ(ケニア)で、2位には周春秀(中国)が入った。
 土佐は01年エドモントン大会銀に続いて2回目のメダル。女子マラソンでの日本人のメダルは、03年のパリ大会での野口みずき(グローバリー)の銀、千葉真子(豊田自動織機)の銅メダル以来で通算9回目。土佐は「日本人トップでメダル獲得」の条件を満たし、北京五輪のマラソン代表に内定した。
 ほかの日本勢は、嶋原清子(セカンドウインドAC)は6位、小崎まり(ノーリツ)は14位、原裕美子(京セラ)は18位、橋本康子(セガサミー)は23位だった。

 ▽土佐礼子の話 最後までメダルをあきらめない気持ちで走った。競技場に入ってメダルを確信した。とにかく今はホッとしている。


水を浴びながら力走する土佐
水を浴びながら力走する土佐
9月2日11時25分配信 時事通信
女子マラソンの30キロ付近で、水を浴びながら力走する土佐礼子(中央)。右端は嶋原清子。土佐は2時間30分55秒で3位に入り、銅メダルを獲得した。今大会の日本選手初のメダル(2日、大阪市内=代表撮影)(時事通信社)

大阪城を背に力走する土佐
 大阪城を背に力走する土佐
9月2日11時39分配信 時事通信
女子マラソンで大阪城を背に力走する土佐礼子(中央下8番)。2時間30分55秒で3位に入り、銅メダルを獲得した。今大会の日本選手初のメダル(2日、大阪市内)(時事通信社)

ゴールする土佐
ゴールする土佐
9月2日11時39分配信 時事通信
女子マラソンを3位でゴールする土佐礼子。今大会の日本選手初のメダル(2日、大阪・長居陸上競技場)(時事通信社)


土佐と嶋原
土佐と嶋原
9月2日11時39分配信 時事通信
観客の祝福に笑顔で応える土佐礼子(右)と嶋原清子。土佐は2時間30分55秒で3位に入り、銅メダルを獲得した(2日、大阪・長居陸上競技場)(時事通信社)
世界陸上 山崎“幻ゴール” 男子50キロ競歩で誘導ミス
9月1日17時51分配信 毎日新聞

ゴールして倒れ込む山崎【男子50キロ競歩】ゴールして倒れ込む山崎=長居陸上競技場で1日、山本晋撮影


 1日、大阪市・長居陸上競技場周辺で行われた世界陸上選手権大阪大会の男子50キロ競歩で、山崎勇喜(23)=長谷川体育施設=は周回数が1周(2キロ)足りないにもかかわらず、係員から誤って競技場に誘導され、そのままゴール地点まで歩き、途中棄権となった。
 ミスが起きたのは、48キロ手前の競技場への入り口付近。山崎は疲労でペースが落ち、入賞ラインギリギリの8位争いをしていた。その後、直進してもう1周しなければならなかったが、係員が競技場へ入るように指示。フラフラの状態だった山崎はその指示に従った。係員が後を追い掛けたが山崎は気づかずに競技場へ。そのままトラックを1周し、ゴール地点で倒れ込んだ。
 競技は、長居陸上競技場の隣接の周回コースで54選手が出場して行われた。山崎は序盤はトップ争いをしていたが、中間点を過ぎたあたりから後退。後半は歩くのがやっとの状態で、一度は周回遅れした選手に次々と抜かれていた。
 山崎は同種目の日本記録保持者。前回のヘルシンキ大会では8位入賞している。50キロ競歩は世界のトップ選手でも、3時間30分以上はかかる過酷な種目。
 大会組織委員会は緊急記者会見を開き、「運営上のミスがあった」と陳謝。誤誘導の理由について「周回記録員が周回を確認するが、選手が交錯していた。山崎選手が近づいたときに別の審判員から『終わりや』との声が出て、それを聞いて誤誘導してしまったようだ」と説明した。
 山崎はそのまま完歩していれば、8位以内に入賞する可能性があった。日本陸連では、今大会で8位までに入賞(マラソンは3位以内)し日本人トップになった選手は、北京五輪の参加標準記録A突破を条件に五輪代表に内定すると定めている。沢木啓祐・日本選手団団長(日本陸連専務理事)は「このような事態は前例がなく想定していなかったが、山崎が代表内定に該当するかどうか、選考基準などを検証したい」と話した。
 ▽山崎勇喜の話 意識はもうろうとしていた。先頭の選手に抜かれて周回遅れになったと思っていた。あと1周あると思ったが、誘導されたので……。あと1周歩いても、入賞はできなかったと思う。それでも順位がつかないよりは……。


審判員の誘導ミスで山崎選手「棄権」=50キロ競歩で異例の失態−世界陸上
9月1日20時1分配信 時事通信

 1日、大阪市の長居陸上競技場を発着点に行われた陸上の世界選手権男子50キロ競歩で、審判員の誘導ミスで入賞争いをしていた山崎勇喜(23)=長谷川体育施設=が周回を1周(2キロ)残したまま同競技場内に入り、棄権扱いになった問題で、大会組織委員会は同日午後、記者会見で原因を説明した。各選手の周回状況を確認する審判員の1人が山崎の残り回数を誤認し、誘導担当の審判員に指示。単純ミスと審判員同士の連係不足が重なり、スポーツのビッグイベントで異例の失態を招いた。
 周回コースは同競技場付近の道路(幅約6メートル)で、競技場に通じる通路に接する地点には選手の誘導、周回記録などを担当する複数の審判員が待機。周回記録担当はこの日、正副各1人とそれぞれを補佐する者がいた。チェックは正副2人が行い、互いに確認し合った上で誘導担当に伝える仕組みだった。
 ただ、この日は周回記録担当の配置で正副2人を離し、副担当が誘導担当に近づく形にした。50キロでは20キロ競歩より「周回遅れ」の選手が増えることから、誘導担当へ正確に伝言するための措置だという。また、道路を隔てた反対側に、歩いてきた選手の番号をマイクで伝える審判員も配置。副担当は、これを聞いて手元の周回記録用紙にチェック印を入れていた。
 問題の場面で、副担当が山崎の番号を一度聞いてチェック。20秒ほどたった後、同じ番号の声を耳にしたとして再び用紙に書き入れ、残りが1周少ないままで誘導担当に「周回終了」の旨を伝達してしまったという。本来ならここで、正副2人が照合して最終確認するが、2人が離れており、この手順が省かれた。
広島の前田智が地元で快挙達成! 史上38人目の2000本安打
9月1日18時58分配信 スポーツナビ

カープ前田2000本安打達成“孤高のバットマン”が地元で快挙! 広島の前田智徳外野手が1日、広島市民球場で行われた中日戦で史上38人目(米大リーグに在籍している松井秀喜、イチローを含む)の2000本安打を達成した。


 前日の試合で2安打を放ち、快挙まであと1本と迫った前田はこの日、「5番・レフト」で先発出場。第1打席は痛烈なゴロも、高校の後輩である荒木雅博の好捕もあってセカンドゴロ。以降、センターフライ、セカンドゴロ、セカンドゴロ併殺打と4打席凡退で迎えた8回、2死満塁の第5打席。2ボールからの3球目、真ん中のストレートを引っ張ると、痛烈なライナーがライト前に転がるヒット! プロ野球史上38人目、広島では山本浩二、衣笠祥雄、野村謙二郎に続いて史上4人目となる2000本安打を達成した。

 息子2人、チームメートの新井貴浩、中日の立浪和義から花束を贈られた前田は、はにかみながらも29541人集まった大観衆に手を振った。

■前田智徳/Maeda Tomonori
 1971年6月14日生まれ。熊本県出身。熊本工高−広島(1989年ドラフト4位)。175センチ、80キロ。右投げ左打ち。熊本工高時代は2年春、夏、3年夏と3度の甲子園出場。1989年のドラフト会議で広島にドラフト4位で指名された。1年目から1軍で出場経験を積むと、2年目からレギュラーに定着し、ゴールデングラブ賞を獲得。3年目には3割8厘と初の3割超えを果たし、ベストナインを受賞した。1994年には中日・パウエルと最後まで首位打者争いを繰り広げ、打率2位となる3割2分1厘を記録。1995年には現在もプレーに大きな後遺症を与えている右アキレス腱断裂の大ケガでシーズンのほとんどを棒に振った。翌年、105試合に出場して復帰。98年には打率3割3分5厘の高打率を残すが、横浜・鈴木尚典に2厘届かず首位打者はならなかった。99年には左アキレス腱を痛め、2001年はルーキー以来の本塁打0本に終わる。02年に123試合に出場し、打率3割8厘でカムバック賞を受賞。05年には93年以来の全試合出場を果たし、自己最多の32本塁打を放った。11シーズンで打率3割以上を記録し、打率10傑には10度ランクイン。打撃タイトルはなし。ベストナイン4度、ゴールデングラブ賞4回。


前田智、2000安打達成!…史上36人目

 新人だった1990年6月6日のヤクルト戦で初安打を放って以来、プロ18年目、1895試合目での偉業達成だった。

 95年に右アキレスけん断裂の大けがを負ったが、不屈の精神で復活し、球界を代表する選手として活躍してきた。打率3割を超えたシーズン11度は現役で最多。

 ◆前田智の打席別結果
第1打席 1回 二ゴロ
第2打席 3回 中飛
第3打席 5回 二ゴロ
第4打席 7回 二併殺
第5打席 8回 右前打 打点2

 前田智徳・広島外野手「最高の形で回ってきたので、ここで打たないわけにはいかないと思った。きょうという日を一生忘れることはない。たくさんの方に助けていただいたし、迷惑もかけた。ありがたい、というその気持ちだけです」

 広島・ブラウン監督「素晴らしい数字で、長いキャリアの証明だ。故障など逆風を経験したからこそ、彼にとって特別な数字になるのでは」

 衣笠祥雄氏(広島OB)「入団した時の前田選手と、今の前田選手をつないでいるのは「練習」でしょう。時には故障という不運に見舞われましたが、けがに勝ち、きょうの喜びを勝ち取った。そんな君に拍手です」

 山本浩二氏(前広島監督)「わがことのようにうれしい。誰もが認める打撃センスを持っていた。けががなければ、もっと早く達成しただろうが、本当によく頑張った」

 広島・松田元オーナー「入団発表のインタビューの時に、質問が気に入らなかったのか、口下手でしゃべれなかったのか、ひと言も答えなかった姿がとても印象に残っている。数々の栄光と大きな挫折を乗り越え、少年が大人になり、そして父親になっていった18年を思い出します」